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「あーぁ、怖がらせた」
それまでずっと無言だったマスクをつけた男性が、目の鋭さを変えずに声色だけで糸目の人と私をからかう、正直それさえも怖かった。
「まぁ」
ちらり、とその切れ長な目がこちらを捉える。
「マンちゃんに一言言われただけでこんなに固まっちゃう子が侵入者として送り込まれるとは考えにくいけどね」
こちらを品定めするかのような視線を一瞬馳せ、あっさりとそう判断を下す。
彼も私のことを特に気にかけている様子はなかった。「で、この子が何？」と言外に訴える圧がある。
「ん〜、それすら演技、とか…『迷える子羊ちゃん』ぶってるだけかも？」
「チーノさんが言うと信憑性が増しますね？」
「ん？コレ俺が喧嘩売られてる？」
口調こそフランクで口角も上がっているが、お道化たように口を開いていたその二人も瞳は冷ややかにコチラに向けていた。
「…いや、俺はAをトリップだと思ってるゾ！」
「ハァ！？グルさん！？ハァ！？」
それまでの冷たく重い空気の中で、グルッペンさんはまるで子供のようにはしゃぎながらこちらを見た。『この侵入者』ではなく、『A』と呼んでくれた。それだけのことで、少し震えていた拳を握り締める気力がわく。
そしてそれに音速で反応したのはこの中で一番冷たい目でこちらを見ていた赤いマフラーの男性
彼の素っ頓狂なリアクションで、空気が少し「ぬるく」なった部屋に声が響いた。
「俺もそう思うんだよね」
立ち上がったままこの流れを静観していた『天』の字の子が『話を脱線させるな大先生』と小言を漏らしつつ機器を少し弄っている。
「ロボロまでそんなこと言うん！？」
「まあまあトントン、これ見てや。百聞は一見に如かずやで」
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Aya(プロフ) - ボマー！？お前性格イケメンかよ！？多分任務失敗したら消されるからの自爆だろ!!!任務より自分の気に入った相手優先とかヤバい(途中までしか見てない人の勝手な感想) (2021年6月8日 3時) (
レス) id: b462e5db2b (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - ROM専さん» 勢いの良さに笑っちゃいました…！ありがとうございます（？） (2019年9月26日 7時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
ROM専(プロフ) - mnちゃああああああああああ (2019年9月25日 20時) (レス) id: 19a3a955e7 (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - にーたさん» 周りに説明する時は丁寧だけど胸中ではズバッと決まってそうなのでこういう表現にしました！色々考えた結果の文字数なので刺さったなら嬉しいです！コメありがとうございました！ (2019年9月22日 10時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
にーた(プロフ) - 46の一文に痺れました。語らないでズバッと切るところが最高にカッコいいです。 (2019年9月21日 23時) (レス) id: 8f97026b0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燕
| 作成日時：2019年8月23日 19時
