ひなたぐらし＊6＊-S.O- (ページ7)

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とっても楽しくて、夢みたいな日々を過ごして。

家に着くと、本当に夢だったんじゃないかって少し思う。
ちょっとふわふわしてるかも。

智くんのお家で洗濯させてもらったから、服をしまって片付けは終了。

こもった空気を入れ替えてクーラーをつけたら、子どもたちがその下で涼み始めた。

智くんの家でも見た光景だね(笑)

‥‥楽しかったなぁ。

昨日感じた温かい空間と、音と、場面を思い出して、またほっこりする。

智くんの生活している場所で智くんを少し知ることが出来て、もっともっと好きになって、

こんな穏やかな幸せがあるんだって、すごく実感したの。

思わず帰りたくなくなっちゃった。

‥だから、鍵を渡されたとき、うれしかったの。

実際には使えないだろうけど、
いつでも来ていいよって言ってもらって、すごくうれしかった。

いつも智くんが来てくれて、うちで会うことが多いから。
来てくれなかったら会えないから。

今回お家に呼んでくれたのも、鍵をくれたのも、

私の都合で会いたいって言ってもいいんだって、そう教えてくれたんだよね。

もう、それで十分なの。

抱えきれないくらいの想いをもらってるし、
形のあるものは浮かれて失くしちゃうかもしれない。

だから、

「落としたら大変だから、智くんに預けていい？」

その言葉に嘘はないんだよ。

智くんの気持ちだけで十分過ぎるくらい幸せなんだもん。

ちょっと寂しそうにそれを受け取った智くん。

でも気持ちがうれしいことをちゃんと伝えたら、頷いてくれた。

手数料に鍵ちょーだい、って出された手に思わずうちのを渡すと、仕方ないかって笑った。

その笑顔にまた好きが重なったのはナイショ。

♪～♪～

幸せをかみしめてたら、スマホが音をたてた。
あ、智くん。

『猫みたいだね(笑)かわいい。
　Aちゃんもお疲れ！今日はゆっくり休んでね。』

着きましたメッセージと一緒に、クーラーで涼む子どもたちの写真を送った返事だった。

『ありがとう♪智くんも
お仕事終わったらゆっくりしてね』

子どもたちのお世話もしてくれた智くん。

その分私が楽させてもらっちゃった。感謝してもしきれないね。

さて、そろそろ夕飯の準備かな。

何にしよ、って冷蔵庫を覗きながら、
んまっ、って笑う智くんを思い出した。