＊5＊ ページ23
「そう？残念(笑)‥‥まぁ、今はAちゃんにもいい人がいるものねぇ。
もし、完璧イケメンモテモテ彼氏が良くないことしたら、相談してね？その時は紹介するから」
「‥‥えぇ‥‥っと、‥‥遠慮しておきます‥」
「ふふっ、本当に好きなのね。Aちゃんの彼は幸せものねぇ」
揶揄われた？‥‥まぁ、良かったのかな。
ホッとしたのも束の間、由紀さんがまた思いついたように私を見た。
今度はなに？！
「‥‥‥ねぇ？Aちゃんの彼ってもしかして‥」
「‥‥え？」
「‥‥大野くん‥‥‥‥」
「‥‥‥っ！！」
「と同じ職業の人？」
‥‥‥びっっっくりした！！
由紀さんの勘が恐ろしい！
けど、かすっただけで良かった。
「‥‥なに言ってるんですか(笑)」
「‥そう？違うの？えぇー！本当？」
「由紀さん、私ですよ？」
「えぇ、Aちゃんね。だから可能性あると思ったのに」
「買いかぶりすぎですって(笑)それこそ、どこで出逢うんですか」
「それは‥‥分からないじゃない？」
確かに。実際、自分でも予期しなところで出逢ったし。
けど、ここは知られない方がいいと思うの。
「そっかー、残念。でも、いつか会わせてくれるんでしょ？それまで楽しみに想像しておくわ」
「‥‥‥はい」
そろそろ戻らないとねぇって片付け始める由紀さん。
衝撃的過ぎて、ご飯ほとんど食べられなかった。
智くんに話した方がいい？
でも、知ったらきっと気を使うよね。
私が大丈夫って思った人には話していいよって言ってくれたけど、
知ったら由紀さんにだって負担をかけることがあるかもしれない。
これはここだけの話、の方がいいよね‥？
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作者名：ki-bou | 作成日時：2022年1月9日 1時
