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智くんの気持ちを聞いたのは２ヵ月前。
その前から想ってくれてたみたいだけど、そんな前から？
「んふふっ、あきらめわりぃの、俺(笑)」
がんばってよかったわ、って笑う智くん。
・・智くんが伝え続けてくれたから、私も踏み出せたんだ。
「どうしてそんなに良くしてくれるのかなって、不思議でした」
「好きだったからね」
「・・・っ」
「Aちゃんはずっと距離取ってたけどね(笑)」
「それは・・・だって」
住む世界が違うって思ってたもん。
これ以上好きになっちゃいけないって。
勘違いしそうになるたび、智くんの優しさだって予防線を張ってた。
でもそんなのとは裏腹に、心はどんどん惹かれていって。
「・・・気持ち、溢れないようにって。必死だったから・・・」
「・・・っ、それ。反則だわっ・・・」
「え？」
「んーん・・・」
心なしか智くんの顔が赤い、気がする。
けど、すぐに左手で隠しちゃったから見えなくなった。
どうしたのかな？
大丈夫、ごめん、って智くんがちらっと俯いてた顔をあげた。
その瞳でいつも、見守っていてくれたんだよね。
いつだって智くんはそばにいてくれた。
距離はあっても、心の真横にずっといてくれてた。
「・・・私、自信がないんです。
・・・智くんの気持ち、伝えてもらえても。・・・不安が、ずっとあって」
うん、って智くんが頷いた。
知ってるよって言われてるみたい。
「出来るなら・・この先もずっと。知り合い？友だち？のままがいいなって。
子どもたちにも悲しい思い、させなくていいし、って」
私が落ち込むと、子どもたちも元気がなくなる。
だから気持ちが揺れ動くことが怖い。
「でも、それじゃイヤだなって、思い始めちゃって。
・・・わがままですよね。自分がどうしたいか分からなくって」
「・・・・悩ませちゃったね」
「違うのっ。踏み出すのが、怖かったんです」
それは・・もうずっとしてこなかった、するつもりもなかった、
恋愛ってものに怖気づいちゃったから。
その相手が『おーちゃん』だったから。
タクミとだって上手く行かなかったのに。
住む世界が違う人と、どうしたって上手くいくはずがないって。
「コンサートの後、本当は断ろうって思ってました」
「・・・やっぱりかぁ」
「ごめんなさい」
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ミホ(プロフ) - あみさん» あみさん、コメントとっってもうれしいです♪ありがとうございます！まだまだ未熟であれこれ迷いながらなのでさくさく行かずすみません。少しでも楽しんで頂けているならうれしいです♪更新がんばります！ (2019年4月5日 1時) (
レス) id: 8ef5e9dce6 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - いきなりコメント失礼します！このシリーズを最初から読んでずーっと楽しんでました！これからも読みます！更新頑張って下さい！！楽しみにしてます。 (2019年4月4日 22時) (レス) id: 595a819d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2019年3月31日 2時
