伝えたい想いのその先＊1＊(O side) ページ24
生放送の本番前。
みんな思い思いに過ごしてる中、俺はといえば。
「・・・はぁー」
なぜかスマホとにらめっこ。そして思わず出るため息。
事の始まりはリハーサルを終えた後。
相葉ちゃんが何気なく放った一言だった。
「ねぇリーダー？たーちゃんたち見てくれるかな？」
「うぇ？・・あぁ。たぶん？」
「え？見てねって言ってないの？」
「うん。なんで？」
今まで言ったことないけど？
Aちゃんたちは見てくれてたっぽいから気にしてなかったし。
え？まずいの？
てか、なんでそんな心配そうに見てんの？
「いや・・・なんとなく？
リーダー、すっげぇ大切にしてるみたいだし」
「？・・・うん。大切だよ？それが？」
「・・そっか。いや・・考えすぎだった」
よくわかんないけど、解決したっぽい。
と思ったら、今度は翔くんが口を開いた。
「・・あのさぁ、智くん？今日ってどんな日か知ってる？」
「・・・ん？・・いや」
「世間一般には仕事納めらしいよ」
「そうなの？」
仕事納めなら、なんとなく分かる。
1年間がんばったね、ってAちゃんに伝えよっかな。
私は全然、とか言いそう(笑)
想像して思わずくすっと笑ったら。
「そのまま、忘年会するところもあるみたいだよ？」
続いた翔くんの言葉に、スマホを探す手が止まった。
「ぼう・・ねんかい？」
「うん」
「Aちゃん、大丈夫？」
「・・・・・」
前にちらっと、会社のヤツにも狙われてるっぽいって話したの、覚えてたんだ。
心配顔の意味に気づく。
思い浮かぶのは、あいつのことで。
飲み会の時に送ってきた、その後姿を今でも思い出す。
いや、Aちゃんがどこで何してようと俺には関係ないよ？
・・関係ないって言われる関係が、悲しいけど。
嫌な予感って当たるんだな。
メッセージ送っても全く反応なし。
で、何通も送りつける俺・・・正直自分でもびっくり。
保育園のお迎えかも、とか、忙しいよね、とか。
いろいろ考えて待ってみても、応答なし。
本番終わってソッコー電話かけてさ。
Aちゃんが言った名前は聞き覚えがあって、
やっぱアイツかって確信した。
飲み会帰りに送るって何かあんだろ？
そいつについて行かないで、って言えないから。
「・・・Aちゃん、好きだよ」
俺の気持ちを伝えるのが精一杯。
驚くAちゃんの声が、温かかった。
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ミホ(プロフ) - あみさん» あみさん、コメントとっってもうれしいです♪ありがとうございます！まだまだ未熟であれこれ迷いながらなのでさくさく行かずすみません。少しでも楽しんで頂けているならうれしいです♪更新がんばります！ (2019年4月5日 1時) (
レス) id: 8ef5e9dce6 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - いきなりコメント失礼します！このシリーズを最初から読んでずーっと楽しんでました！これからも読みます！更新頑張って下さい！！楽しみにしてます。 (2019年4月4日 22時) (レス) id: 595a819d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2019年3月31日 2時
