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「急にすみません。でも、もういっかなって。同期だしね」
「えっと・・？」
ふっと少し笑うと、星空を見上げて、また視線を戻す。
もういい？
急に近くなった距離にも、少し戸惑う。
「俺も、以前・・結婚してたんだ」
「・・・えぇっ！」
「ははっ、いい反応ッスね」
思わず口を手で押さえる。
ここでまさかの衝撃発言ですよ、和さん。
口調もくだけてるし。
「うちは子どもいなかったけど。やっぱりずっと引きずってて」
「・・・はい」
「もう、誰かと深く関わるのはやめようって、思ってた」
「・・・・」
同じ、だ。
和さんからなのか、相手の方からなのか。どんな理由があったのか。
事情はそれぞれ違うけど。
行き着く先は、もう傷つきたくないし、傷つけたくない、ってことなのかも。
「けどね、何年かして、会社でいいなって思う人が出来たわけ」
「・・・・」
「それがなんと、Aちゃんなんだけど」
んふふって笑う和さん、に頷くことしかできない。
「仕事でもさ。会う機会が多くなって、気付いたら好きになってた。
・・すっごい戸惑ったよ？俺に好かれたっていいことないって分かるし」
「そんなことっ・・・」
「うん、そんな優しいとこにも惹かれた。
だからずーっと敬語使って、必死に距離、保とうとした、のに・・」
そうなんだ。
敬語は、和さんの優しさ、だったのかな。
「さっきのでさ、パーンッて弾けちゃったよね。
あんな風に名前呼ばれるヤツが、もううらやましくて。焦った」
すっと鼻をすする音が響く。
夜も大分更けて、身体の芯から冷えてきた。
和さんは大丈夫かな？
「でも、言えてよかった。
ずっと留めておくの・・苦しかったから」
苦しい・・・そうだね。
伝えずにいるのは、苦しい。けど。
「そしたらさ。・・あ、好きになっていいんだって思えたんだ。
一緒の時間を過ごしたいって、望んでもいいんだって」
「・・・うん」
「あ、Aちゃんもタメ口馴染んできた？」
「ふふっ・・・うん」
真面目に話してたのに、急におちゃらける和さん。
本来はもっともっと明るい人なんだね。
「だから、Aちゃんもいーんだよ。
思い切って伝えてみたら、何か変わるかもよ？」
「・・・だと、いいなぁ」
「好きなんでしょ？」
「うん・・・、」
「一緒にいたくない？」
一緒に・・・智くんと？
「いたい」
それが本音、なんだ。
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ミホ(プロフ) - あみさん» あみさん、コメントとっってもうれしいです♪ありがとうございます！まだまだ未熟であれこれ迷いながらなのでさくさく行かずすみません。少しでも楽しんで頂けているならうれしいです♪更新がんばります！ (2019年4月5日 1時) (
レス) id: 8ef5e9dce6 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - いきなりコメント失礼します！このシリーズを最初から読んでずーっと楽しんでました！これからも読みます！更新頑張って下さい！！楽しみにしてます。 (2019年4月4日 22時) (レス) id: 595a819d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2019年3月31日 2時
