ピアス11 ページ12
部屋の端にあった時計をみると、確かに4時直前をさしていた
私は部活やってないし、それに、早く帰らないとまた殴られる
『そうだね。帰るよ』
真「ここどこかわかんないでしょ?学校まで送ればいいかな?」
『えっと、そのことなんだけど…』
この部屋から見える景色、なんでか私の部屋と似てるんだよね
ちょっとずれてるけれど
ほら、あそこの大きな看板とか
『ここ、何マンションの何号室?』
真「え?▽△マンションの513…」
『まじですか…』
私は▽△マンションの、゛512号室"
つまり
『私、となりです』
真「…え?」
そういえばポストのとなり、相川だった気もしないでもない
ここの防音と防振はすごいらしいから、私が虐待されても気づかないのも無理は無い
翔「真冬おとなりさんなんだ…なにそのおいしい展開…」
真「いやいやいやwwここって学校と近いし生徒も結構いるからwww偶然だね!」
まふゆ君はいつも笑ってる
きらきらとか、ふわふわとか、そんな効果音が合う笑顔
このひとの前では、腕の痛みも忘れられる
そんな気もしてくる
真「じゃーなにかあったらすぐにおいでよ?となりなんだから」
『うん。ばいばい』
ゆるく手をふると、二人は大げさに腕を振り回した
『ともだち…』
隠し切れなかった痣のせいでできなかったのに
こんな簡単にできてしまった
ものの数秒でついてしまった家のドア
とてもとても重く感じる
なにこのあげて突き落とされた感覚
母「遅かったじゃない」
『…ごめんなさい』
今日は比較的早いほうだ
お母さんのなかで、私を待ったという感覚が、私を___
母「そんなにとろいせいでお父さんもいなくなったのよ!!!」
長い棒が私の腕に振り下ろさせる
足にも、背中にも
目に付く場所に傷をつけないのがお母さんのやり方
お母さんの、私への憎しみ…
母「あんたのせいで…あんたが…!!」
『ごめんなさい、お母さん…っ』
かばんを置きにいく隙も与えずに、痛みに顔をゆがませる
今日の出来事が、私を痛みの無い世界に連れて行ってくれた…
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涙靜(プロフ) - エンジェルβさん» エンジェルβさんコメントありがとうございます!これは物語や悩んで書いたものなのでそう言っていただけると嬉しいです!天月さんがオチでもよかった気がしますね笑 (2017年6月28日 18時) (レス) id: a6e371c5c5 (このIDを非表示/違反報告)
エンジェルβ - とっっってもいいお話でした!!まふくんさいこーすぎるデス(´^p^`)(天月さんにももっと奪われたかった←余計なこと言うなw (2017年6月27日 18時) (レス) id: 7614c374dc (このIDを非表示/違反報告)
奇跡のバカ - 涙靜さん» お返事ありがとうございます。あっていて良かったです。他の作品の更新も頑張って下さい! (2016年9月22日 21時) (レス) id: 258891ab01 (このIDを非表示/違反報告)
涙靜(プロフ) - 奇跡のバカさん» お返事が遅れてすみません!あってます!わかりづらくてすみません…! (2016年9月22日 19時) (レス) id: dcd4ac3d8d (このIDを非表示/違反報告)
奇跡のバカ - コメント失礼します。それと完結おめでとうございます!私の解釈なのですが28話でまふまふさんの好きと天月さんのすきでもうその時点で気持ちはわかっていたのかな〜と伝え方がよくわからなくてすいません出来れば返答お願いします (2016年9月22日 0時) (レス) id: 258891ab01 (このIDを非表示/違反報告)
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