友だち以上元カレ未満【mfmf】

6日目 ページ7

「嫌いじゃないよ、可愛いと思ってるし安心する。でもなぁ＿＿＿」






今の私はまふくんにとってなんなの？って聞いたら返ってきた答えだった。




まだそうゆう友達って言われた方がマシだったかもしれない。

元カノなんて言われたくなかった。





だって、曲がりなりにも体の関係が少なからずあった男女が毎日一緒のベッドで眠っているわけで



1年半一緒にいたから流石に毎日とは言わないけれど、たまにはそうゆうこともあったわけで






別れた日から、あれから随分日がたった今でも、






まぁ、たまには、お互いの気分が乗ったときには、あるわけで。







元カノなんてそんな薄っぺらい無関係な肩書じゃなくて

せめて利害の一致で一緒に居るって、そんな肩書が欲しかった。







きっとこれを素直に言ったところで、きっとまふくんは理解できないんだろうけれど。







『ねぇねぇ、ここめっちゃ美味しそうなの多いよ』



「ほんとだ！いいなぁ行きたいね」







あれから3ヶ月




私はまだ、まふくんの家に居座っている。





一緒に行きたい場所があっても、まふくんは、みんなのまふまふ様だから





おいそれと一緒に外出ができなくなった。





だから随分と長いこと、お外でデートなんてしていない。





たまに見つけたデートスポットやらなんやらを一緒に見て妄想して遊ぶのが

私たちのよくするデート。










一応、苦しかったけれど別れたことを飲み込んで、友達のようなことをしている






「あ、ごめんA。そらるさんのとこ行く時間忘れてた。今から行ってくるね」


『はーい気を付けてね。帰ってくるの？』


「いつもの時間には帰ってくるよ」


『わかった、いってらっしゃい！』


「行ってきます！」







玄関まで見送って


触れるだけのキス



ぎゅーって、数秒




ぱっと離れて目が合って、もう一度キスをした君は





ぱたぱたと出かけて行った









このルーティンは、変わらない。





変えたくない。








追いL〇NEもしないし、帰ってこなくて、連絡が無くても

私たち別れてるから。昔した約束なんて守らないで、自分が過ごしやすいようにすればいい。



そう言い聞かせた。




だからこのキスもハグも、全部お互いの精神的に都合がいいからしてるのだ。






私はまだ、ここにいることを黙認されている。





それだけを、毎日かみしめている。




私はまだ、君を元カレとは呼びたくない。

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