転生してその辺にいるありふれた住人になったにも関わらず主要キャラクターさんと関わりすぎている気がする【2】

79.危険な骨 ページ29

『まず…私はplayerです』



サンズの背後からブラスターを装填する音が聞こえてきた


怯えてはだめだ、話を進めなければ、



…最悪消し去られてしまう



「”また”なのか、」



怯えながらも、次の一言を話そうとした途端、サンズは震えた声でぼそりと呟いた



「お前らは…いつも
俺達から、全て奪うんだ。俺達がつかみ取った幸せを、平和を、その手(コマンド)で消し去って＿＿＿」



『待って、まだ撃たないで!どうか撃たないで!私は…私は!!』




「言っとくが命乞いなんかしたって無駄だぞ?
…お前も隠しているんだろう」



私みたいな平和主義者はこんな世界じゃ生き残れないと…



「作り替えて、繰り返し、繰り返し…
希望を、絶望に。
LOVE(愛)を、LOVE(Lv)に…
……!」



気づけば、私は泣いていた


泣いて、泣いて、思いのままに言葉を放った




『…あの
私は…何の能力も無いので、それに

命乞いなんかだって、思ってもらったっていい…少しだけ聞いて欲しい…』



「………」



『私は貴方たちの事が大好きなんです!だから!!傷つけたりだなんてしたくもないから!!そんなことしないから!!しなかったから!!!
だから!だから!皆そうじゃない!』



「……アンタが語れるもんじゃない」



心に任せて叫びすぎたようで心臓が苦しいが、とにかく言い切ろうと口を開いた



『……何度も何度も繰り返されたことを分かってしまうサンズはもう信じられないかもしれないけど…
最初は皆、サンズ達を幸せにしたいって思うんだ……きっと。皆、ね…
でも………』



言葉に詰まり、ふと目線を上げると、サンズがブラスターに手をかざしていた




そりゃやっぱりこんな出会ってばっかりじゃ…だめだったか、

それに、あっちの世界から来た私は、ホントはこっちにいちゃいけない存在でもあるんだろう




…!囲まれ…………




＿＿＿＿＿＿ｼｭｺﾞｫｫｫｫｫｫｯ＿＿＿＿＿＿




＿＿＿＿＿ﾊﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱﾝｯ＿＿＿＿＿




＿＿＿＿＿＿＿ｼｭｩｯ…＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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