転生してその辺にいるありふれた住人になったにも関わらず主要キャラクターさんと関わりすぎている気がする【2】

71.大使館の警備役 ページ21

フリスクが大使館の扉を開いた後、すぐ近くで一人の少年が立っていた





その少年はこちらをちらりと見ると、丁重な言葉遣いで話しかけてきた




「おや、フリスク殿……っと、本日は休暇でしたね、失礼。
…どなたですか、そのお嬢さんは?初めて見る方ですが」




と、フリスクを迎えながらもその少年はこちらに気がついたようだった





この男の子、私にとっては初対面の子だけど…フリスクは私のこと何て言うかな、と少しビクビクしていると





「あぁ、僕の隣にいる女の子のこと?この女の子の名前、Aっていうんだよ!可愛いでしょ、僕のお友達なんだ!」





「なるほど、Aさん、フリスク殿のお友達でしたか…。
おっと、申し遅れましたね…私はアーテルという者です」




と、アーテルと名乗った少年はご丁寧にも自己紹介をしてくれた




『アーテルさん、ですか、覚えました!
それにしてもどうしてこんな所に?』





「あぁ、私の仕事がこの大使館への怪しい者の侵入を防ぐため、監視をすることでして。

とはいえ監視カメラもありますし少しばかりであれば目を離しても心配はいらないのですがね!」






警備の人の言うことじゃないって…





仕事さぼっちゃダメですよーちゃんと監視してーーー

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