転生してその辺にいるありふれた住人になったにも関わらず主要キャラクターさんと関わりすぎている気がする【2】

61.望みは一つ! ページ11

「つまり…異世界転生、と…」




理解してきたのか、落ち着いてきたフリスクはそんなことを復唱した





「異世界って言われても僕には理解できないな
そう、例えば…Aはどこから来た、とかって分かる?」





『これは…言っちゃってもいいのかな』





無意識に口に出ていた言葉に、フリスクは笑みを浮かべたままにコクリと頷いた





『フリスクさんには少し辛い話になるかもしれないですけど、
……貴方達を作った人がいる世界から、私はやって来たんです』




「なるほど、playerの世界、と…」




”player”という言葉も知らないブルっちは、きょとんとしたように呟いた




「ﾎﾞｸ達を…作っﾀ……?」





そう、この世界で、キャラクターは”生活している”のであって…





そんな中で、自分達が作られた存在だと知ることはないし…








なんだか、知ってはいけない気もするな。





playerが関わってくると、




特に思い出したくない思い出なのだろうか、黙り込んでしまったフリスク。






でも、私は平和主義者ルートしか歩んだことがない

＿＿＿し、平和主義者ルートしか、私は望まない!





この私の考えを伝えるために、今度は影を落とすような表情をしたフリスクさんに向かって語りかけた

62.そう、私は平和主義者→←60.ホントの我が家は向こう

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す