チート異能力を持っている妹１【文スト】

感情が29個 ページ44

中也side





中也「なんでそう云いきれる」


手前はなんにも知らないんだろ？


紗「お父さんとお母さんはAを愛していると云っていました！」


んなの……


中也「口ではなんとでも云える」


紗「ッ……本音に決まってます！だってAは家族ですよ！」



"家族"


そんなのウソに決まってんだろ？


中也「じゃあなんで手前の親はAを部屋から一歩も出さなかったんだ？」


愛していたなら閉じ込めたりなんてしない


紗「ッ大切だから！」


中也「…大切だからって学校にも行かせねぇ親は居ねぇよ」


紗「…全て………ウソ？」



やっと気づいたか


中也「そうだ」


中也「愛していたなら、ご飯も用意するはずだ」



そう…"愛していたなら"



紗「Aはお父さん達になにを…？」


そんなの…


中也「"暴力"だよ」



紗「ウ……ソ」



中也「ホントだ。それにその暴力は愛と云われていたらしいぜェ」


"愛"なわけがない


当たり前だ



中也「それに…出ていったってことになってるって云ったが









　 Aは闇オークションで売られたんだ」





中也「売られて、精神状態が不安定な時に出会ったのが









　 Aの恩人であって、大好きな人…"雛"だ」



紗「Aを支えたのが……」



神崎は力が抜けたように、座りこんだ



紗「姉失格だ……」ﾎﾟﾛｯ




泣き始めた



なにも知らなかった自分を責めているのだろう



そんな神崎に俺は
ハンカチを差し出した

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