レッドライン2【不死川実弥】

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手はあんまり繋いだ事がねぇーんだよなァ。
こんな指を絡めて繋ぐなんて初めてだ。


もっと凄い事をしてる癖に、恋人繋ぎっつーのがこそばくて。


手汗掻いてきた……一端拭くかァ？
でも、やっと手に入れた手。離したくねェ。



『あ、あのね、実弥。今、私たちって、どういう関係なんでしょうか？』









は？

どういうって…









「さっきAも彼女だって認めただろうがァ！」


『………うん。実弥、あれ、本気？冗談とかじゃなくて？』


「冗談で学校であんなこと出来るかァ！！！」



冗談って……は？コイツ…マネの対抗意識だけで
彼女に同意したんか？


ふざけんなよォ！
1回頷いたんだ！ぜってぇー逃してやんねェ！



「言ったことに責任持てよォ！彼女になるつったんだからなりやがれェ！」


『いや、そうじゃなくて！
ちゃんと、聞きたい。私の事、どう思ってるの？』









………………………言え、と言われると…………
言いずれェ…







頭をガシガシと掻きながら、Aを見れば、顔を真っ赤にして口を結び、潤んだ目で見てきやがる…



分かったから、ヤメロ。
そんな目で見るなァ…。






「………………好きだァ」

『………………どうも。』

「テメェ、言わせといてどうもって…」

『私も実弥が大好き！』



真っ赤な顔で涙ぐみながら、満面の笑みを広げたA。



こっちまで熱が移っちまう。
俺、今ぜってェー顔赤い…。




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