レッドライン2【不死川実弥】

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その様子にどうしたんだと更に人集りが出来、その中に大爆笑する宇髄もいた。

こんなにデカいのに今いる事に気付いたわァ。



間に入りたくない、なんて言ってる場合じゃねェ。見世物になる。

Aをこれ以上ここにいさせたくねェ。



「A、どうした？ンでいんだよォ、」

『実弥と一緒に帰ろうと思って。』

「あ？あーでも、俺…」

「実弥くんはこれから私と２人で用事があるので！無理です！」



すげェーなァ！うちのマネ！
このガン飛ばしに怯まねェーとは！

いやでも、まずい。

絶対Aの負けず嫌いスイッチが入った。



『マ・ネー・ジャーさんと用事？ふーん。じゃー私、宇髄くんと帰るけど！いいのね？実弥！』

「いいのねって…」



わざわざマネージャー強調して…



「実弥くんを困らせないで！あなた誰なの？」

『実弥の運命の女です！』

「ぶ！」



思わず噴いちまった。



Aは俺が今朝渡したりんご味の飴をマネに見せつけているが、通じる訳ねェのに。

なんでそんな勝ち誇った顔してやがる。


Aの発言と表情、飴と味の意味が分かっても、それでも避けずに俺の所に来たつー事は、
期待するかなァ？


そのままドヤ顔のAを笑ってると違うの？！と怒り出す。



「いや、違わねェ。わりィ、買い出し宇髄と行ってくれェ。彼女が嫉妬深いんだわァ」

『か、彼女……』

「……………………違うのかァ？」

『っ！違わない！』



目に涙を溜めて、あんまり下手くそに笑うから
思わず此処が何処かも考えずにキスをした。



盛り上がる周りの声に我に返り、あー明日から学校ヤベーなァ。質問責めだろうなァ。なんて思いながらも


顔を真っ赤にして笑うAが可愛くて。まぁ、いいか。牽制は出来ただろうし、なんて思いながら



Aの手を引き走って帰路に着いた。





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