レッドライン2【不死川実弥】

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実弥site〜


部活で必要な物の買い出しに行くから付き合えと言うマネに今日は早く帰りたくねぇし丁度いいかと、承諾し、一緒に正門に向かうと不自然に出来た人集り。



「正門にめちゃくちゃ美人が来てんだって！」

「あれはヤベェーだろ！声掛けらんねぇーよ！」


等と、野郎がテンション高く騒いでる声と



「男子って本当馬鹿よね、」

「最低。顔が良ければいいの？」



なんて言う女子の冷ややかな声。

女だってイケメンがいれば騒ぐ癖に。





美人ねェ。興味は、ある。
どんなかなーくらいは。

が、一緒に住んでる女がそこそこだかんなァ、
半端なんは何も感じなくなっちまってる。



それを証拠に隣を歩く我が高のミス様にも何も感じねェ。









Aの奴…流石にあれだけ言えば調べて気付いただろうな。言うつもりはなかったんだけどなァ…


兄チャンから告られて、どう思ったんかなァ。
傷つけちまったか、困らせてんのかァ…


避けられンだろうなァ…
いや、もう既に避けられてるけど。


言っちまったもんは仕方ねェ、
いっそ首を縦に振るまで口説き倒してやろうかァ！


そう思う、が…
俺の事でAが気に病んでると思うと、


正直キツイ…



「実弥くんってさ、好きな子いるの？」



突然マネから振られた質問。
いつもなら適当にあしらうが、そんな気になれず、肯定し、振られそうだけどなとまで話しちまう。


「そうなんだ……私で良かったらいつでも慰めてあげるからね！」


次がある！と笑って言うコイツは、世間一般的にかわいいのだと思う。



次、ねェ…

もしも、コイツや他の奴を好きになれたら…
そう思うと脳裏を過ぎる静香の言葉。



‘こいつしか愛せねぇーし、愛さねぇー’



はぁ、俺はその辺第2の母に似ちまったらしいなァ。


女が欲しい訳じゃねェ、Aが欲しい。




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