風柱とズルい継子の関係。【不死川実弥】

06.誰のせいだと……！ ページ6

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いつも通り暗い夜道を、いつもより小さな師範と共に駆けた。

あ。師範てやっぱ、子供の頃から身体能力高かったんですね。足速いな。



今夜は月明りのおかげで少し、視界は良い。
空を見上げれば、満月とまではいかなくとも、円に近い月が出ていた。


隣を走る師範へと視線を移すと何故か、ほんの少し感じる違和感。



『……？？ あのっ……師範っ……？！』



速度は緩めず声を掛ければ、「もう息上げてンのか情けねェ」と舌打ちされる。

いやすみませんね、私か弱くて。



『気のせいかもっ……しれないですけどっ…！』


「何だ」



…………昨夜よりちょっと、大きくなってません？



私の感覚だと、昨夜が十か十一かと言うなら。

今は時透くんと似たりよったり……ということは、十四、五くらいか？


身体がひと回り、大きく見えるような……



「……血鬼術の効力が弱まってきてンのか、単純にガキの姿になるだけの術じゃねェってことなンか……」



まだわからねェな、と呟いてから、師範はひとつ舌打ちをかます。

私はただただ、その姿を見つめ＿＿＿＿



「……ンだよ」


『いや私、年下趣味は無いと思ってたんですけどね』


「あ？趣味ィ？」


『いえ、こっちの話です。とりあえず任務が終わったらもう一度、蝶屋敷に行きましょう』



しのぶ様には、報告しておいた方が良いよね。

朝になったら元の姿に戻ることも、子供になった時の歳？ 大きさ？ が、一定じゃなさそうなことも。


しのぶ様、もう怒ってないといいな……(遠い目)



「……ま、出来りゃ胡蝶ン所行く前に、あのクソ鬼の頸を斬っておくンが望ましいが」



眉を寄せて、ちらりと横目で私を見る師範。

あ。信用してないですよねその目。(自業自得)



『……お任せ下さい師範。師範の恥は継子の恥、必ずやドジっ子師範をお助け致します！』


「テメェはなァ……俺が誰のせいで、こんな姿になったと思ってやがンだァ……！」


『はい私ですよねすみませんすみません、刀投げようとしちゃダメ師範！』



そんな命(？)を賭けたやりとりをする内に、私達は今夜の任務地へと、到着したのだった。



ひよ

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間に合ったわクソがァァァァ！！
実弥さんお誕生日おめでとう！！(やけくそ)


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