風柱とズルい継子の関係。【不死川実弥】

07.後4体 ページ7

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『………やっと…やっとだ…！』

「雑魚鬼一体にどんだけ手こずってんだァ」


いつも以上に待ち焦がれた夜明け。
東の空から薄明が差し込むと、私は地面に背中を預けた。


『しんどー！』


マジでなーーーんも手伝ってくれなかった！(手伝えなかったのかもしれないけど。)
そして、私の名誉の為に言わせてくれ！雑魚鬼じゃなかったから！！！！！そこそこ手強かったから！！！！！


役立たずの師範のせいで通常の5倍以上働いた。無駄に働き過ぎなんだよ！風柱！！！つか、これでいつもと同じ給金なんて割に合わんのだが？！


「だったらさっさと上がって来い。柱になりゃ給金なんざ気にしねェ生活になんだからよォ。」

『すけべ！勝手に人の思考を読まないで下さいよ！』


うるせぇ、さっさと起きろと、今し方死戦をくぐり抜けたばかりのかわいい継子を足蹴にする。
鬼ィ！こっちは疲れてんだよ！ちょっとは休憩させろ！
反抗する様に大の字になった私に師範はそう言えば、と思い出した様に尋ねてくる。


「お前、今ので何体目だァ？」

『………』


触れてほしくない話題に師範に背を向けた。


毎夜稀血の師範に同行しているから、他の隊員より鬼との遭遇率が高い。当然、頸を斬った数も…


「あと2、3体だったかァ？」

『4体です！』

「さっさと斬れ。そうすりゃ四六時中俺の小言聞かねェで済むンだからよォ」


師範の声が徐々に低くなっていく。
不自然に形を変えた影に振り返ると、そこにはいつもの師範が腰を下ろしていた。


『残念。実弥くん、可愛かったのに。』

「誤魔化すな。」

『いやー私なんて柱になる器じゃないですよ。この間だって…』


話題を変えたくて、隙間なく喋り続けていれば、師範が静かに立腹していくのが分かる。こういう怒り方が一番怖い。


「俺ァ見込みのねぇ奴の面倒はみねェ。」


屈んだまま後ろを向いた師範の背中に体を預ける。


私は見込みがあるのか。
褒めるの下手だし、誰より尊敬してる人だから認めて貰えるのは嬉しい。期待に応えたい気持ちがない訳じゃない。




でも＿＿＿




「重ィ…」

『腕力ﾐｼﾞﾝｺじゃないですか。鍛錬した方がいいですよー』


言い終わるや否、物凄い速さで帰路を駆ける師範は単純、そして簡単である。


こんな素敵な乗り物に簡単に乗れる風柱の継子。そりゃ、柱になんてなりたくないでしょ。




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ひよちゃんありがとう♡愛してる♡
てか、書けないんだが。回って来るの怖いんだが。




あさひ

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