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喉を潤したものの、少しも落ち着かない心臓。
このまま通常運転になるのを待っていれば、今世が終わってしまう。
明日の保証なんてものは鬼殺隊、ましてや柱にあるはずが無い。ここで出さねば後悔する！
女は度胸…！もうどうにでもなれ…っ!!!
少しきつめに雷の脚に文を結ぶ。
文を届けるのを渋る雷に『お願いお願い！煉獄さんに！お願い！雷ちゃん…！』と摩擦で熱くなる程手を擦って頼んだ。
イヤイヤながらも飛び立ってくれた雷を祈るように、見えなくなるまで見送った。
出しちゃった…
出しちゃった！
出しちゃったぁーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!
段々と現実味が帯びてきて、熱を持つ顔。
先刻より更に加速する鼓動で胸が苦しくて蹲った。
『ムリムリムリムリムリムリ。』
暫く譫言のように唸りながら蹲っていたが、こんな事をしている場合ではない！
少しでも可愛くして、待ち合わせ場所へ向かわなければ…！
と、その前に。
失敗した文で溢れた机を片付けようと屑籠の中に入れていくと、机の隅に綺麗に折られた紙が目に入った。
何だと疑問に思いその紙を広げてみると、それは…
雷に持たせたはずの恋文だった。
…………………
待って。私……雷の脚に何を括りつけた？
屑籠をひっくり返し、ぐちゃぐちゃに丸めた物を一枚一枚広げて確認してみるが、どの失敗作を雷に届けさせたかなんて分かるはずもない。
嫌な汗が頬を伝ったものの、ふざけて書いた文など一つもない。
字をもう少し綺麗に書こうだとか、少し曲がってしまった等、その程度の失敗だ。
……………………多分。
まぁ、でも、出してしまったモノは仕方がない。
気持ちは伝わるだろう。
彼ならきっと汲み取ってくれる。
それで十分じゃないか！
持っている言葉全てを使い己を励ました後、はぁ、と自分の鈍臭さに溜息をつき、気持ちを切り替えるように仕度を始めた。
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あさひゆうひ(プロフ) - 京華さん» ナニシテンノ？おめめ心配。寝ろ寝ろ寝ろ。 (2月5日 5時) (
レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - 初コメント失礼致します(いやこれ何でコメントしてないの？え？読んでたよね？と困惑。バグってんの？まぁいいや←)一気読みしてしまいました。惚れてくれてる実弥イイ！笑いながら読んじゃいました。眠いのに実弥熱が沸き起こって眠れないけど寝ます。また書いて。 (2月5日 1時) (レス) @page50 id: bb9635485e (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - なおさん» 完結して随分経つ話にコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！鴉たち頑張りましたー！ (2022年7月28日 23時) (レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
なお - 鴉すごっ！天才やん そしてあさひゆうひさんもこのお話を考えれるなんて天才だよー 天才過ぎてヤバイ 不死川さんたちお幸せに！！ (2022年7月26日 22時) (レス) @page50 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - 環さん» 環ちゃん！久しぶり…！まさか読んでくれたとは!!!オチを書きたいだけのお話でした。コメントありがとう！とっても嬉しかったです♥ (2022年4月7日 23時) (レス) id: 9c7376e839 (このIDを非表示/違反報告)
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