今日:5 hit、昨日:6 hit、合計:18,960 hit
小|中|大
164 ページ15
京本「あっ、ちょっと待って。もうすぐ来る」
時計を見ながら、京本先生が言う。
松村「誰が?」
京本「北斗には言ってなかったっけ?」
廊下から、複数人の足音と話し声が近づいてくる。
?「ほんとにここ?」
?「もうすぐ着くよ」
?「時間間に合ってないよね」
?「誰かな?待ち合わせに遅刻したのは」
?「だから、朝弱いんだって。第一、このこと昨日の夜連絡してきたの誰だよ」
?「人間誰だって忘れる時ぐらいあるだろ。あと、朝そんなに早くはない」
知っている顔もいれば、知らない顔もある。
京本「ここ病院。静かにして」
よく通るきれいな声で、京本先生が注意する。
?「遅れてごめん!」
?「遅刻したの、こいつのせいだから!」
?「ごめんって!」
京本「さっき言ったこと、聞いてた?」
苛立ちを隠せない京本先生を面白がるかのような、「は〜い」という気のない返事が聞こえてくる。
七五三掛「よかった、合ってた」
川島「間違ってたらヤバかったよね」
その喧騒をそよに小声で落ち着いて話す2人を見て、「高3の方が20代後半より賢いとか、何事?」と京本先生がつぶやく。
?「俺らどうすればいい?」
松村「…とにかく静かに中入って」
松村先生の指示で、追加で8人が部屋に入る。
ちょっと広めの部屋とはいえ、17人も入ると流石に狭い。
松村「今からちょっと、聞いてほしいものがあります。大体4分半ぐらいのものです」
そんな恐ろしいレベルの人口密度の中で、松村先生がスマホを取り出して、何かを再生し始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
221人がお気に入り
221人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ