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「…ねぇ、」
とっくに限界だった私たちの距離には、
雄也「…んー？」
交わる場所なんてないことくらいずっと前からわかってたのに。
「あのね、今からたぶんびっくりすること言うと思う。いい？」
雄也「ん？どした、A。なーんだよ。」
私はどうすれば、
これ以上あなたのそんなに苦しい顔を見なくてすみますか。
終わるけど、今までどおり笑っててね。
小さく深呼吸をして、まっすぐ彼を見つめて。
「しよっか。」
雄也「…は。
待て待て待て、しよってお前、」
「うん。え、はっきり言ったほうがいいですか雄也くん。」
雄也「いいわけねーだろ。まってわかんだけどわかんねぇ。」
「だからえっと、…せ、」
雄也「言うなっつってんだろ。
とりあえずなんでそうなった？」
怒ってるときの表情と声で雄也の大きな手が私の口を押さえつけて、
その先の言葉だけは絶対に言わせてくれない彼。
でも次の瞬間にその手のひらは、
けろっとそう言った私の気持ちを、どうにか探ろうとするようにおでこに。
「…いいの。したいからする。
だってほら、男の人ってそーゆーもんって、」
雄也「なに聞いたの。どうせロクでもねぇ…」
「だって好き、じゃなくてもできるって」
…言ってたの。友達が。
雄也「は？ふざけんな俺はお前としたくない。」
雄也「なぁ、
体でつなぎとめるなんてみっともねー女になっちゃだめだって、A。」
「…もー、ちがうよそうじゃなくて、」
泣かない。がまん。
雄也「あーこら…じゃあなんなの。」
私が泣きそうになるのがわかっちゃうから、雄也が慌てて抱きすくめるの。
ぐずる子供をあやすみたいにとんとんってするの。
さっきのぎゅーは、やっぱり夢じゃなかったんだね。
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にゃん(プロフ) - かえるさん» コメントありがとうございます。雄也くんらしさって、言葉にしてしまうと冷たく感じられてしまいがちで、不器用な優しさですよね。過去編では切ないばっかりでしたが、2ではしっかりきゅんにします！笑 これからも、よろしくお願い致します。 (2017年5月4日 16時) (
レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - レイナさん» コメントありがとうございます。そとづらから引き続き読んでくださってるのがすごく嬉しかったです！なるべく頻繁に更新できるよう、頑張りますね。またいつでもコメントお待ちしております。2も、引き続きよろしくお願い致します！ (2017年5月4日 16時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - コメント失礼します。とってもキュンキュンするのに、切なくて泣いてしまって。雄也くんらしいな〜と楽しく拝見させていただいています。 これからも楽しみにしてます。 (2017年4月23日 23時) (レス) id: 740f5ed62d (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - そとづらだんしに引き続きあさやけだんしもダイスキな作品です！！にゃんさんのペースで更新頑張ってください！！どんなに時間経っても更新楽しみにしてます！！！がんばってください！ (2017年4月23日 19時) (レス) id: 2b8f700843 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 美咲さん» お久しぶりです。ずっと前にコメント下さっていたのに今になってしまってごめんなさい。ちょっと考えてしまうことがたくさんあったので、やっぱり頑張ろうと思えました。これからも丁寧に書いていきます。よろしくお願い致します！ (2017年4月16日 19時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん
| 作成日時：2016年10月24日 23時
