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「ちがうよ、ゆうや。」
…ん？光くん笑ってる？
雄也「…もー…ほんっとお前はほいほい男についてかねーのって。
なんでこうも危なっかしいんだこいつはー…」
さりげなく手を掴んで引き寄せて、下を向きながら顔をしかめた雄也。
”やきもち”
さっきの光くんに言われた言葉が一瞬よぎるけど、
雄也「あのね、ナンパって下心しかねーの！わかる？下心の意味。」
「…でも雄也が勝手にしろって。」
ほんとにただの過保護なんだなーって、
子供を叱るみたいな彼の表情と言葉でそう思う。
雄也「まぁ言ったけど。それはお前が喧嘩売ったんだろ？」
「だってそもそも雄也が、」
光「いや迷子の子がいて助けてくれてたんだよねAちゃん。
てかごめんだめだ。わっかにつぼっちゃって抜けねー…」
お腹を抱えて泣き笑いな光くん。
また堂々巡りな喧嘩をしちゃいそうなところで、私にさっきのサイダーを手渡しながら。
光「え。…あれ？」
雄也「…なんすか。」
光「ねぇもしかしてそこの桜中だったりする？」
雄也「？そうっすけど。まぁここ地元なんで…」
光「竹内のクラスだったよね？おれ2組だったー！」
雄也「え？あー待って…なんっとなく。
すいません俺人の名前とか覚えんのめっちゃ苦手で。今なにしてんですか？」
「光くんねいま保育士さん。
すごいんだよ、さっきの男の子もすぐ泣き止んじゃったの。」
…ほら、そこの図書館のとなりの。
そう言って見上げた雄也は優しい顔をしていて、
雄也「そっか。」
少しだけ寂しそうに私を見下ろしてた。
雄也「お前もえらかったな、A。」
「…うん。」
過保護じゃなくて、やきもちだったらいいのに。
雄也「まじほんっとこいつが迷惑かけたみたいで、
ごめん俺もめっちゃ敵意むき出しっつーか…」
光「はは、言っちゃったね。
逆に変わってなくて安心したよー。
まぁこれもご縁だからさ、そのうち飲みに行こうよ。じゃ俺そろそろ行くわ。」
雄也「おー。また。」
「ひかるくん、ありがとうございました。」
手を振りながらぺこっとおじぎをした私。
雄也「…もー…んっとにこのばか。」
まだ繋がれたまま握り直された手に、少しの違和感を覚えながら。
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にゃん(プロフ) - かえるさん» コメントありがとうございます。雄也くんらしさって、言葉にしてしまうと冷たく感じられてしまいがちで、不器用な優しさですよね。過去編では切ないばっかりでしたが、2ではしっかりきゅんにします！笑 これからも、よろしくお願い致します。 (2017年5月4日 16時) (
レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - レイナさん» コメントありがとうございます。そとづらから引き続き読んでくださってるのがすごく嬉しかったです！なるべく頻繁に更新できるよう、頑張りますね。またいつでもコメントお待ちしております。2も、引き続きよろしくお願い致します！ (2017年5月4日 16時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - コメント失礼します。とってもキュンキュンするのに、切なくて泣いてしまって。雄也くんらしいな〜と楽しく拝見させていただいています。 これからも楽しみにしてます。 (2017年4月23日 23時) (レス) id: 740f5ed62d (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - そとづらだんしに引き続きあさやけだんしもダイスキな作品です！！にゃんさんのペースで更新頑張ってください！！どんなに時間経っても更新楽しみにしてます！！！がんばってください！ (2017年4月23日 19時) (レス) id: 2b8f700843 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 美咲さん» お久しぶりです。ずっと前にコメント下さっていたのに今になってしまってごめんなさい。ちょっと考えてしまうことがたくさんあったので、やっぱり頑張ろうと思えました。これからも丁寧に書いていきます。よろしくお願い致します！ (2017年4月16日 19時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん
| 作成日時：2016年10月24日 23時
