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雄也「なんでかー…
…お前はなんでだと思う?」
数段先にいる私と目を合わせずに、一段ずつ石段を降りる彼。
「もー…だから、わかんないから聞いてるんじゃん。」
…ほんと、
なんにも変わらないね、雄也のそーゆーとこ。
雄也「Aどーすんの、すっげー理由だったら。」
「えー?仕事立ち行かなくなったとか?」
冗談めいた話し方に、私も冗談っぽく返事をする。
雄也「…いや、」
おかしそうに笑った雄也がからかうように私を見下ろして止まった。
雄也「ちげーよ、お前。」
「…え、と。雄也?」
どうして、
雄也「お前がいるから帰ってきた。」
…なんで、そんなことが簡単に言えちゃうの?
彼と過ごしながら今日ずっとずっと思ってたこと。
「うそ。」
雄也「いいよ、嘘だと思いたきゃそう思ってても。」
通り過ぎざまにぽんって頭を撫でた彼が、
また一段ずつ先を降りる。
あの日と同じ香水の匂い、
泣きそうになる優しい笑顔を見せて。
雄也「あの日さー、
…コウ寝てっから話すけど、」
「…うん」
また少しずつ遠くなる背中を目で追いかけながら、
ひとつひとつ、紡がれる彼の言葉。
雄也「お前、寝言で俺の名前呼んだんだよ。
やってるとき痛いって散々泣きじゃくってたくせに。
すっげーかわいくて、もうどうしようもねーくらいお前のこと離したくなくて、壊しそうで、」
この神社で起きたこと、
あの海で、雄也の家で起きたこと。
雄也「…壊した罪悪感で俺から離れた。
お前は何言っても離れねーだろうから。」
2人で海と夜空を見ながら離した言葉が、
昨日のことみたいに思い起こされる。
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にゃん(プロフ) - かえるさん» コメントありがとうございます。雄也くんらしさって、言葉にしてしまうと冷たく感じられてしまいがちで、不器用な優しさですよね。過去編では切ないばっかりでしたが、2ではしっかりきゅんにします!笑 これからも、よろしくお願い致します。 (2017年5月4日 16時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - レイナさん» コメントありがとうございます。そとづらから引き続き読んでくださってるのがすごく嬉しかったです!なるべく頻繁に更新できるよう、頑張りますね。またいつでもコメントお待ちしております。2も、引き続きよろしくお願い致します! (2017年5月4日 16時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - コメント失礼します。とってもキュンキュンするのに、切なくて泣いてしまって。雄也くんらしいな〜と楽しく拝見させていただいています。 これからも楽しみにしてます。 (2017年4月23日 23時) (レス) id: 740f5ed62d (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - そとづらだんしに引き続きあさやけだんしもダイスキな作品です!!にゃんさんのペースで更新頑張ってください!!どんなに時間経っても更新楽しみにしてます!!!がんばってください! (2017年4月23日 19時) (レス) id: 2b8f700843 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 美咲さん» お久しぶりです。ずっと前にコメント下さっていたのに今になってしまってごめんなさい。ちょっと考えてしまうことがたくさんあったので、やっぱり頑張ろうと思えました。これからも丁寧に書いていきます。よろしくお願い致します! (2017年4月16日 19時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃん | 作成日時:2016年10月24日 23時