【あんスタ】プロデューサーが元暗殺者の件について〜４〜【暗殺教室】

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プロデューサーとしての高校生活が充実してるかって言われたら、案外そうでもない。



(今日もまた、怒られちゃった)



失敗ばかりで先輩に怒られたり、そのついでに理不尽な事を押し付けられたりする。



正しい事を手探りで探しても、結局たどり着くのは失敗の二文字。



(もう、消えちゃいたい……)



「おやおや？こんな所にいらっしゃるのは、愛らしい一人の少女ではありませんか！」



今の私とは正反対の、明るくて大きな声がすぐそばから聞こえてきた。



顔をあげると、そこにいたのはロングヘアの一人の男子生徒。



「『日々樹渉』くん……」



「私の名前をご存知なのですね！Amazing！今日は素晴らしい一日になりそうです！」



そう言って、日々樹くんは手からたくさんの薔薇を出したり、ハトを出したりと手品を始めた。



「わぁ……すごい！」



「んふふ……☆これをどうぞ」



彼はいつの間にか薔薇の花束を作り、私に差し出した。



「ありがとう、日々樹くん」



「いえいえ！愛に溢れたあなたには、愛の薔薇がお似合いです……☆」



私を笑顔にしてくれた彼は、そのままどこかへ行ってしまった。



いつの間にか、私の心はとても晴れやかなものになっていて、さっきまで憂鬱だったのが嘘のようだった。

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