【あんスタ】プロデューサーが元暗殺者の件について〜４〜【暗殺教室】

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「いや〜、まさか女の子がこの学院にいるなんて思ってなかったよ！」



(なんだこいつ……)



いかにも女タラシですー、と言いたげな見た目の彼が、私に突っかかってきた。



こいつ絶対プレイボーイだ。前原くんと同じニオイするし。



「あ、ねね！今日の放課後ヒマ？良かったら俺と」



「ごめんなさい、『羽風薫』くん。そこ通してもらっていいかな？」



「え、俺の名前知ってるの？嬉しいなー、こんな可愛い子に名前知ってもらえてるなんて！」



ニコニコと笑顔を崩さない羽風くんに、私も笑顔を崩さずに抵抗する。



こいつのように私は暇人ではないから、とっとと仕事に戻りたい。



「ねぇ、私仕事があるの。本当に通してもらわないと、困っちゃうから」



「仕事熱心なんだね、君！あ、ねね！名前なんて言うの？」



何がなんでも、彼は私を通す気がないらしい。



……もう、最終手段を使うしかないのかな。



私は、じっと彼の目を見て、意識の波長を読み取りながら、手に持っている資料に彼の意識を持っていく。



ゆっくりと、肩の高さまで持っていくと、それからパッと手を離した。



その瞬間、一気に彼との間合いを縮めると、彼の目の前で、手を叩いた。



パァンッ______________



まるで、操り人形の糸が切れたかのように、彼は倒れ込んだ。



「え……」



「ごめんなさい、君がどいてくれないから。少ししたら動けるようになるからね」



うつ伏せで倒れ込む彼を見ながら、私は資料を拾い、その場を去った。

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