【WT】トリオン怪物少女2 (ページ37)

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52話ページ37

『もう始めていいすか？』

蔵内「いいぞ」

『始めまーす』

『転送完了…かな？』

『スタート！！』

作戦は、私と影浦先輩が前線で暴れて、それを水上先輩、犬飼先輩にカバーしてもらう。そして、相手が油断している隙に穂刈先輩がズドンと。至って単純。

犬飼「荒船くんみーっけ。」

ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞと銃を撃つ音が辺りに響く。

…これ私いらんくない？と思った瞬間、空から炸裂弾が沢山降ってくる。

犬飼「久しぶりに見たな。ゾエの適当炸裂弾。これはウザイ。」

これは確実にゾエさんだ。こんなことをするのはゾエさんしかいない。

『犬飼先輩、ゾエさん落としに行っててきます。』

犬飼「はいはーい、」

レーダー頼りでゾエさんの元に向かう。お、いた。

北添「あ、ありさちゃんに見つかった。近くにいる人は気をつけて～」

『誘導炸裂弾！』

ゾエさんが建物の屋上から飛び降りて行ったため、私も飛び降りて、誘導炸裂弾の視線誘導を使ってゾエさんを追う。

北添「あれ、合成早くない！？」

『ありがたいお言葉。』

『炸裂弾！』

北添「あとは任せたよ〜」

《トリオン漏出過多。ベイルアウト》

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犬飼side

荒船「やれるの早！」

流石、味方になると心強いね〜。

ｷｨﾝ

耳のすぐ横で、刀と刀のぶつかり合う音がした。なんだと思って横を見てみると、ありさちゃんが鋼くんの攻撃を両手で孤月を突き出した状態で止めていた。ゾエが近くにいなかったら今頃間に合わなくて俺ベイルアウトしてたよ〜。いや〜、これは…この腕力はエグい。

犬飼「ありがとね、ありさちゃん」

『いえいえ、犬飼先輩は荒船先輩に集中して下さい。村上先輩は、私が全力で止めますから。』

ふぅ〜かっくい〜！

作成日 2022年1月7日