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「........................おそかった...。」
「.....あ？最速だろうが。」
「私が........、待ったから、おそい。」
いつか、雄英の弓道場で言われたような事を、今度は私が言った。
ぎゅ、と唇を噛みしめると、口と一緒に自分の顔が歪むのがわかった。
「ずっと..................、
待ってた......................！」
そう言うと、ツンツン頭はわずかに表情を緩ませ、ゆっくりと、腕を広げた。
「...........ちゃんと、迎えに来た。」
たまらずその腕へ駆け出した。
そのままギュウ....！と腕が抱きしめる。
このあいだ、会った時より、また体つきが逞しくなっている....。
包まれるニトロの香りに、何度こうしていても、胸がぎゅうと小さくなる。
「........もう、こっからは離れる事なんて、無え。
1年の誤差なんぞ、関係無くなった。誤差は誤差らしく俺が握り潰してやらァ。
もう寂しい想いなんてさせねぇ。
だから、
こっからずっと、
俺の側に居ろ。」
「うん.....................！」
そう言って、目尻に溜まった涙にも構わず頷いた。
途端、パチパチと小さくわき起こる拍手にハッ！と我に帰る。
バッと爆豪くんから離れると、遠巻きに見ていた数人の生徒が、なぜか彼らまで涙ぐみながら手を叩いていた。
生徒にこんなところ....痴態以外のなんでもない.........！
顔に火がついているんじゃないかと思う。熱羞恥心に身を小さくしていると、爆豪くんとはまた違う、静かで重厚感のある声が響いた。
「はいはい、では結弦さんは、今日の修練は別メニューですよ。
久しいですねぇ、恋人さんも一層精悍になられて。」
ちわす、と爆豪くんが律儀に挨拶をしているのを横目に、慌てて口を開く。
「あのっ和氣先生....！違うんですこれは.....！」
「さぁ別メニューだと申し渡しましたよ。彼をお待たせしてはいけない。
デートです。今日は弓道場に戻ることを禁じます。」
「そっ！？そんなぁ........、先生........！」
「これ、生徒の前で。結弦さんは美しい人でもあるが、なにかと口から漏れてしまう人だからね、言葉遣いぐらいは改めなさいと言ったでしょう。
ささ、行った行った。」
半分追い出されたような形で射場を後にした。
赤い目が、和氣先生を見据えて小さく会釈をした。それに先生は笑みを深くしてゆっくりと、頭を下げた。
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泉(プロフ) - くじさん» ひーん....！ありがとうございます...！待ってると言って下さって嬉しいです...！ (2019年5月15日 8時) (
レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
くじ(プロフ) - 泉さん» いつまででも待ってるので泉さんのペースで頑張ってください…！！ (2019年5月10日 19時) (レス) id: db6b08d5ff (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - くじさん» 推しカプと言っていただけて最高に嬉しいです^^*うちの子たちが推しと呼んでもらえるなんてなんだかすごい...！活動、一時終了と言って頂けてなんだかほっとしています。。苦笑。またしっかり入れるようになったら書きたいです。 (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - つるぎさん» たくさんの嬉しいお言葉ありがとうございます...！また帰れる場所を作っていただけてとても嬉しいです涙。こんなにも作品をあたたかく愛して頂けて、こちらこそ本当に素敵な読んで下さる方に出会えて感謝です* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - kazuさん» あたたかいお言葉ありがとうございます....！こちらこそ、素敵な内容で最後に物語を広げて下さってありがとうございました* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2019年2月20日 16時
