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「.........2回もガチ拘束される高校生が居るかよ。」
「いや、1回目は完璧君の落ち度だろ？そうさ、君になんら非はない！」
手品野郎の個性から解放されたと思ったら、妙な物言いのヴィランに薄暗い部屋で拘束具を巻かれていた。アジトってわけか。
どうにかして、脱出しなきゃなんねぇ。
今頃世間は大騒ぎだろう。天下のヒーロー養成校雄英が、2回もヴィランの襲撃を許したのだから。挙句生徒を1人攫われたとなりゃメディアは大騒ぎだ。
......アイツの目に触れねぇわけがねぇ。
ただの後輩だっつってもよ、.....そりゃ、心配かけんだろ...。
俺のせいで、アイツの顔がぐしゃりと歪むところなんて、見たくは無かった。
「もう少しで死柄木のお呼びがかかるだろ。それまでは大人しくしててもらわなきゃなんねぇからな。
君に暴れられるとせっかくのアジトも大損害だ。」
こうも厳重に拘束されちゃぁ身動きすら取れねぇ。まずは、周囲の状況把握に努めた。
出入り口....、はあいつの後ろにドアがひとつ。
窓は...、右の壁にひとつ、厳重に閉じられ鉄格子が嵌っているようだった。
あとは......左天井に光。なぜかひとつだけ他の薄暗い照明とは違い、そこだけやけに明るく光っている。
光.......？
照明じゃ、ねぇ。
よくよく見ると、設置されているように見えた光は真っ直ぐにこちらへ向かって動いているようで、スパァァ、と静かに音を立てながら猛スピードでこちらへ飛んでいる。
ッハァ........！？
目を丸くしたが、その光には、見覚えがあった。
あれ、結弦の......
矢じゃねぇか.........！！！！
ドクリ。
そう思った時、全てを悟ると同時に、大きく心臓が波打ち苦しさに眉が顰まった。
アイツ......、運命を、付加して飛ばしたんか..........。
俺の...........ために。
ヴィランに気取られぬよう、咄嗟にそこから視線を外した。俺にしか聞こえていないであろう矢の音が近付く。
きっとこの矢には、位置情報を送信するものが付加されているだろう。
しかし、俺の予想を裏切って、それとは別に付加されたのではと思わせるものが、着地した矢から展開した。
着地と同時に、
ふわ、と、
髪を撫でるような風。
『........もう、大丈夫。
私も、来たよ。』
そう小さく、透き通るような結弦の声が、頭の中で聞こえた気がした。
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泉(プロフ) - くじさん» ひーん....！ありがとうございます...！待ってると言って下さって嬉しいです...！ (2019年5月15日 8時) (
レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
くじ(プロフ) - 泉さん» いつまででも待ってるので泉さんのペースで頑張ってください…！！ (2019年5月10日 19時) (レス) id: db6b08d5ff (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - くじさん» 推しカプと言っていただけて最高に嬉しいです^^*うちの子たちが推しと呼んでもらえるなんてなんだかすごい...！活動、一時終了と言って頂けてなんだかほっとしています。。苦笑。またしっかり入れるようになったら書きたいです。 (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - つるぎさん» たくさんの嬉しいお言葉ありがとうございます...！また帰れる場所を作っていただけてとても嬉しいです涙。こんなにも作品をあたたかく愛して頂けて、こちらこそ本当に素敵な読んで下さる方に出会えて感謝です* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
泉(プロフ) - kazuさん» あたたかいお言葉ありがとうございます....！こちらこそ、素敵な内容で最後に物語を広げて下さってありがとうございました* (2019年5月10日 14時) (レス) id: 54e9f26b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泉 | 作成日時：2019年2月20日 16時
