【ハイキュー！！】バレーなんて……めんどくさい。〔男主〕

１１．ぐんぐん牛乳 ページ11

キーンコーンカーンコーン

「ん…」

蛍光灯の光が眩しい…

僕は重くぶ厚い瞼を必死にこじ開けようとする。

起きなきゃいけないのに起きられない…

それほど疲れが溜まっているのだろうか…

それでも脳は『チャイムが鳴ったから起きろ』と言ってくる

(……昼休み…？)

まぁ、時計を見ればわかるけど…

(それにしてもお腹すいたな…)

僕は重い体を無理矢理起こし辺りを見回した

ここの広い保健室には僕の寝ているベッドの横にもう一つ綺麗に整えられたベッドがあり、

真っ正面には少し大きいデスクの後ろにでっかいホワイトボードが飾られている

「先…生…は……出張か…」

そういえばドアに掛けられていた小っちゃいホワイトボードに書いてあったなと
思い出し、またベッドに寝転ぶ。

目を閉じて寝ようとした……が、

…まぁ、わかってたけど…空腹に逆らえなくて…眠れない。

「…ご飯食べに行こうかな…」

僕は着ていた毛布を自分の上から取ってから立ち上がって保健室のドアを開けた。

(お…お腹すいた……)

まず、入院中もずっと飲んでいたぐんぐん牛乳を買いに行こうと

僕は自販機の方に向って歩いてく。

行く途中、たくさんの生徒達が大きな声でおしゃべりしながら歩いていく。

僕は(自意識過剰かもしれないけど…)たくさんの視線を感じながら自販機の場所まで行った

自販機の前まで来ると朝会ったばかりの影山が自販機で飲み物を買っている所だった

僕は影山が飲み物を買う所を一言も話さず見ていた

でも、

「クスッ…」

影山のボタンの押した所を見て笑ってしまった

その小さな声に影山は気づいて驚いた顔で僕を見ていた。

「何買ったの…？」

影「あ、えっと、ぐんぐん牛乳っす」

「へー…好きなの？ぐんぐん牛乳」

影「え、あ、いや。普通…？」

「ふーん」

僕、何話してるんだろ…

「影山、どけて。僕もぐんぐん牛乳買うから」

影「あ、はい」

影山はサッとすぐどけてくれた。

僕はポケットを探った。

だが、

「あ」

(……お金忘れた…)

そういえば保健室にバッグ置いたままだった…

影「どうしたんですか？金無いんですか？」

僕は影山の顔を見た。

いや、影山から見たら睨んでいた。の方が正しいかもしれない。

(なんでこいつはこんなに感が良いんだ…)

「…うん。無い…」

僕は諦めて正直に言った。

別に言ったからって奢ってもらおうとは思わなかった

めんどくさいが、保健室に戻って金を取って来ようと思った

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