4話 ページ5
「はぁ…。はぁ…。はぁ…。」
どのくらい走って逃げただろうか。さすがにもう追って来ないだろう。
逃げ出した時に靴を履いていなかったので、途中で靴を買った。
カバン持ってこれて良かった…。無一文だったらどうなっていたことか。
相手がまだ追ってきているかもしれない。少しでも遠くに行かないと。
そう思い電車に乗り、自宅のあるシンジュクからヨコハマに移動した。
ヨコハマに到着した頃にはあたりはもう暗くなり始めていた。
今夜どうしよう…と思いながら、当てもなく歩いた。
しばらくすると、緑が生い茂る広い公園のような場所に辿り着いた。
木のベンチに腰掛けると、ふーっ…。と自然に息が漏れた。
すると、緊張の糸が切れたのか疲労が急激に襲ってきた。
((あ、あれ?足が動かない…。視界もどんどん白くなっていく…。あ、もうダメだ。目、開けてられな…い…))
Aは膝からベンチに横になったまま、気を失ってしまった。
…パチパチ…パチパチ…
暖かい。モフモフとしたなにかに包まれている。…毛布?
そーっと薄く目を開けると優しいオレンジ色の光が見える。
焚き火…?
目を開けるとあたりは暗くなっており、焚き火の近くに迷彩服を着た大きな男の人がいた。
「よかった。目を覚ましたんだな。」
その男の人は私を見て優しく微笑んだ。
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作者名:( ・ω・) | 作成日時:2018年11月14日 17時