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29話 ページ30

嵐が過ぎ去り、カフェはいつもの平穏な空気を取り戻した。


『お待たせしました!こちらオリジナルカクテルです。皆さんをイメージして作りました。』


理鶯さんはメロンリキュール、左馬刻さんはブルーキュラソーを使っている。
どれも甘さ控えめで飲みやすいが、アルコール度数は高めだ。


銃兎さんは車の運転があるのでクランベリージュースを使ったノンアルコールカクテルを作った。


「すごく美味しいですよ、Aさん。」
「ああ、うまい。」
「……悪くねぇな。」
三者三様に喜んでくれた。


「これがメイド服というのだな。初めて見たが、Aによく似合っている。」


理鶯さんに褒められて、嬉しくなる。


『え、本当ですか?動くとスカートがヒラヒラするのがお気に入りなんです!』
そう言ってその場でくるりと一回転する。


「ただでさえ可愛いAさんが、メイド服を着ると破壊力抜群ですね。左馬刻?」


「黙れ。バカ。」


「いい加減素直になればいいじゃないですか。」


そんな銃兎さんの言葉に、頷く理鶯さん。


「は?テメェらいい加減にしねーと、マジでヨコハマの海に沈めんぞ?」


『他のお客様もいるので物騒な事言わないでください!パスタとオムライス持ってきましたよー。』


物騒な単語もチラホラ出ているが、この3人のやり取りが微笑ましいと思うようになった。


その後、仕事が終わる時間が近かったので2人と一緒に銃兎さんの車で送ってもらった。

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作者名:( ・ω・) | 作成日時:2018年11月14日 17時

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