レイアース (ページ2)

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「海はチゼータだったね。」

「…ええ。」

「チゼータはまだ諦められてないみたいだから諦めろって言ってきて。決闘申し込まれたら戦ってきてもいいよ。」

って言ったらでかい男の子が声を荒げて乱入してきた。

「そ、そんな！危ないよ！！海には僕がついていく！」

「アスコット…」

息をついて私はそのアスコットに言った。

「納得してもらえる方法がそれだったらって話だけど。」

「それでも海1人じゃ心配だ！怪我したらどうするんだ！」

「じゃああんた回復魔法使える？」

「っ、あ、いや……ぼ、僕は…魔獣の召喚だけで。」

「じゃあ同行は却下。あと外交っていうのはそんなにすぐ頭に血が上るような僕ちゃんが行くところじゃありません。冷静に物事を捉えて冷静に会話が出来ないとね。」

というと、小さい男の子(クレフ)が声をあげた。

「では、私がいこう。ウミが怪我をしても回復魔法も使える。」

「クレフ、！」

「私に行かせてはくれませんか。」

と敬語を使われて、まあ見た目と年齢合ってない人ねと思いながら、頭ポンポン撫でてあげた。

「いいけど敬語やめよーね。僕。」

「……っ、私は僕ではないが。クレフという。魔導士だ。」

「3000歳超えてる私より歳上いたらお目にかかりたいわ。じゃ、クレフ、海と一緒に行ってきて。
海、なんか勝負挑まれても負けんじゃないよ！」

「わ、分かったわ！」

ビシッというと風が笑った。

「なんだか本当にお母様のようですわ、Aさん。」