愛され短編集12[YouTuber]

♪君を連れて(JJコンビ ジョージ) ページ4

(うさぎさんリクエスト)


〜ジョージside〜

最近、Aが笑わなくなった。

別に俺は彼氏とか、兄妹とか、親戚だとか、親密な立場じゃない。ただの男友達の1人。そう、ただの。


そんな俺でもわかるくらいAの表情は会う度に暗くなっていた。



ジョ「A、」


『あ、ジョージだ。』



今日は喫茶店の1番奥に座ってるAを見つけた。やっぱり顔色は悪かった。
きっと彼女は上手く笑えてると思ってるかもしれないけど、どっからどう見てもその笑顔はぎこちなかった。



ジョ「……お前、最近どーした？」


『え？』


ジョ「顔色悪いし、笑わなくなった。自分で私の取り柄は笑うことだ、とか言ってたくせに。」


『あぁ、そういえばそんなこと言ってたね。』


ジョ「……なぁ、まじでどうした？話なら聞くけど。」



そう言って向かいの席に座った。
彼女はコーヒーに使っているスプーンを2、3回クルクル回してから視線を俺の方にやった。



『私さ、』


ジョ「おう。」


『今、







政略結婚させられそうなの。』


ジョ「…………は？」



このご時世そんなことがあるのか、と1人で考える。そういえばAのお父さんはどっかのデパートの社長のはず。お嬢様系統って言われれば確かにそうだ。
そのデパートの跡継ぎになるのはA自身か、Aの旦那さんだ。しかし、Aがなるのを拒めば必然的にAの旦那さんになるわけだ。

……そして政略結婚をさせる。



『私は、やりたいことがある。今の、映像制作側の人間になりたい。』


そう。彼女は今、YouTuberとは言わないが、動画を制作する事業に関わっている。俺らも、他のYouTuber達もお世話になった。だからこうやって今の繋がりがあるんだけれど。

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長くなりそうなので次っーーー!!!!!

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