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日もすっかり沈んだところで ないとーさんが「大丈夫?疲れてない?」と気遣ってくれる。


「めっちゃ楽しいので大丈夫です!」
「なら良かった〜 じゃあ俺の番だね」


ないとーさんがカメラに向かって「大人のロマンティックデートを!」と言って少し話をする。
カメラの後ろで渋ジャパさんが呆れながらも笑っていた。



着いたのは都内の水族館。


「ベタだけどアクアリウム展とかやってて綺麗なんだって。」
「癒されるやつですね〜」
「水族館とかは?」
「シルクとシルクのお兄ちゃんと三人で行ったのが最後ですね」
「お兄さんとも仲良いの?」
「家族ぐるみで仲良いんですよ、うち」


話をしながら中へ入ると青い空間が広がっていて、小さな魚から大きな魚、色鮮やかな魚が泳いでいる。


「きれい、」
「ね、言葉が出なくなるよね」


二人で大きな水槽を眺めて立ち尽くす。


この前水族館に行った時は割とはしゃいでさくっと回っていた。

ないとーさんと回る水族館は細かな所まで見れて「かわいいね」「これも可愛いです」とまるで本当のデート。


「あ、そろそろ時間だから戻ろ!」
「え、」


ないとーさんが私の手をさらって大きな水槽へと戻る。


「あと少し。」
「なんですか?」


聞いてもないとーさんはニコッと笑うだけ。
瞬間、その空間だけ照明が変わる。


「プロジェクションマッピングだよ〜!」
「なるほど…すごい」


色鮮やかに変わる照明に、水槽に映し出される映像。合わせて流れる音楽は圧巻。ため息が出そうになった。


ぐるり、と横を見て後ろを見る。違う景色が映し出されるその空間は先程見ていたのと同じとは思えない。


「どう?」
「すごく綺麗です…びっくりしました」
「調べてて絶対連れてくるならここ!って思ったんだ。喜んでもらえて良かった。」
「ありがとうございます、」


その後まだ見てない階を見て上から見える夜景を見てないとーさんのデートコースは終了。


無邪気な笑顔に、横顔に、少しだけ胸が高鳴りそうになったのは秘密。

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作者名:yuyu | 作成日時:2018年5月20日 3時

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