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シルクに“着くよ〜”とLINEを送ったのと同時ぐらいに車が停まる。
「遅くまでお疲れさまでした。」
「いつもすいません、また来週」
「はい！おやすみなさい」
松井さんの車を降りて頭を下げて今日はマサイの家へ。メンバーが集まっているらしいのでとりあえず直行。
インターホンを鳴らすとマサイが玄関のドアを開けて「おつかれ〜」と笑顔で迎えてくれる。
「ただいま」
「今日遅かったね」
「現場ちょっと遠かった〜」
「飯食った？」
靴を脱いで家に上がりながら首を振るとマサイは「飯あるから食べな」と言った。
リビングからはもうメンバーの騒いでる声が聞こえてくる。
「みんな酒飲んでる」
「あー、いいなあ」
リビングのドアを少しあけて部屋を覗くとものすごい勢いでシルクがこちらを見るから吹き出して笑った。
「ぽん〜おかえり〜〜」
「ただいま。酔っ払いのぺけたんだね」
ぺけがドアを開けながら抱きついてきて、重さに耐えられなくて後ろによろけたのをマサイが抱きとめた。
「明日みんな休みなの？」
「そうみたい」
「ダホちゃん眠そう」
「半分寝てるよね」
「ぽん遅かったなあ〜」
「お仕事だった、ごめんね ぺけ」
「いいよお」
なぜかぺけが抱きついたまま一歩踏み出すからマサイが慌ててぺけを引き剥がしてソファーに座らせる。
私も適当に座椅子に座るとすぐにシルクが来て「おかえり」とにっこり笑った。
「ただいま、シルク」
「酒飲む？」
「ん、飲もっかな」
「飯は？」
「食べる〜」
バッグを置いてマサイの居るキッチンに行くと「温めてるよ」とレンジを指さす。
「ビールもらっていい？」
「ん、上に入ってる」
冷蔵庫を開けて冷えたビールを開けて一口。仕事終わりの冷えたビールが美味しすぎて ふふ、と笑うとマサイに「美味い？」と笑われた。
「…最高」
「わかる」
「飲んじゃうよねえ」
「だーめ。先に飯食って」
「はーい」
ちょうどよくレンジが鳴ってマサイがそのままテーブルにお弁当を置いてくれる。
「ぽん、おいでー」
「はいはーい」
ビールを持ったまま座って、温められたフィルムを剥がしてるとシルクが「うまそう、一口」とぴたっとくっついてきた。
「はい」
「あー」
スプーンで掬ったそれをシルクに向けると素直に口を開けて頬張る。
「うま」
「いただきまーす」
私も一口含むと今度はマサイが「俺も〜」と後ろから来て口を開けた。
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作者名：yuyu | 作成日時：2018年5月20日 3時
