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ホテルについてぞろぞろと部屋に入って各々荷物を肩から下ろす。
「つかれた…」
とりあえず近くにあったベッドに飛び込んで目を閉じる。
撮影のために遠征をしてきた今日。それなりの長旅、そこからのアスレチック。前日の仕事から私の体力はゼロに等しかった。
「ぽん、今日は先に風呂入ってきたら？」
「ちょっと、寝る」
「だーめ お前寝たら起きねーだろ」
「ほら起きて」
モトキから始まりシルクに怒られ、マサイに体を起こされて眉間に皺が寄るのがわかる。
「…今寝たい」
「明日肌荒れたって俺は知らないから」
「う……入る」
「着替えは？出せる？」
「ぽんの荷物ごと持ってっちゃえば？」
ダホちゃんの声に「ほら」とシルクが私の荷物を脱衣場へと運ぶ。あくびをひとつ、零しながら一際明るく感じるお風呂へ入った。
────…
タオルを頭に被せて荷物を持って「おまたせしました〜」と声を掛けてまたベッドへ飛び込む。
シャワーを浴びたおかげで少しだけスッキリしたけれど、ベッドのふかふかな感じにまた眠気がやってくる。
「寝る？」
「きょう、げんかい」
「ん おやすみ」
シルクの手が頭を撫でて、お腹のあたりにふわっと何かがかけられて みんなの声を聞きながら私の意識はふわふわと遠のいていく。
目覚めた時、シルクは既に起きてシャワーを浴びて着替えた後で。
おはよう、と頭を撫でるシルクに手を伸ばすと、いたずらに笑いながら一緒にベッドへなだれ込む。
「もっかい寝る？」
「ん…まだねむい」
「寝な あとで起こすから。」
硬いシーツ、嗅ぎなれない匂いの中、シルクの匂いに包まれて 私はすんなりとまた眠ってしまった。
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作者名：yuyu | 作成日時：2018年5月20日 3時
