別に私はストーカーじゃない。【神威】

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神威side




今日は珍しくAの気配が感じられない

いつもなら曲がり角や背後付近からオーラがするのだが。




「あ、阿伏兎ー。A知らない？」

「おっ、なんだよ団長。気になってんのかァ？」

「違う。うるさいのが居なくなったから逆に気持ち悪いって思っただけ。とゆうか知らないの？知ってるの。どっち」



たまたま見つけた阿伏兎に声をかければこのざまだ

これだからおっさんを相手にするのはたまに面倒臭い




「悪かった悪かった…嬢ちゃんなら、少し体がダルいのでちょっとだけ休ませてくださいとか言ってたっけなァ？」

「体がダルい……！？」




そんなこと、あの馬鹿にありえるのか。




出会ってから一度もそういう類になっているのを見たことが無かったせいか、実感がわかなかった





「半年ぐらい前も久しぶりにやばいですとかなんとか言って少しだけ休んでたような…」






前言撤回。俺が気づいてなかっただけだった





「何してんだよあの馬鹿ッ……」




そんなの、全然覚えてないし。
そもそも半年ぐらい前はAの事をあまり認識してなかったぐらいなのに



今となっては渋々看病でもちょっとだけしてやろうか、なんて









＿＿＿＿＿随分変えられたもんだな。








他人の看病だなんてやり方わかんないけど

とりあえず側に居てあげたい、そう思ってAの部屋に向かった

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