さくらのうた (ページ11)

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十一話ページ11

ライブが終わりAのもとへ走った。

せめておめでとうがけでも言いたいAと話したい！！

鮪「A！！」

「鮪・・・」

鮪「・・・ライブ見に来てくれたんや…ありがとう。」

「うん、皆かっこよかったよ。」

鮪「告白したの・・・？」

「え？・・・」

鮪「先輩に・・・。」

「あぁ、…うん。・・・振られたけどね…(苦笑)」

鮪「…そうなんや・・・・・。」

「ＫＡＮＡ－ＢＯＯＮの歌元気がでるから、ライブきたけど…。」

鮪「去年Aと見たあの桜の木…今年メンバーと見に行ったよ。」

「…そうなんだ・・・。」

鮪「去年みたいに綺麗に咲いてた。」

「うん。」

鮪「でも、俺は…」

「・・・」

鮪「Aのほうがあの桜よりもずっともっと綺麗だと思う！！」

「え・・・？」

俺はステージに上がりギターをかまえた。

鮪「聞いてください、ＫＡＮＡ－ＢＯＯＮの最新曲。『さくらのうた』」

飯「鮪のやついつの間にかまた新しい曲作ったんか！！」

古「俺らもはいるぞ！！」

こ「入るって俺らあの曲知らんし！」

古「セッションや！！」

鮪「さくらが好きだと君は言っただけど僕は思うんだ、この花よりも綺麗な花が目の前で咲いてる♪」

飯田達が加わり曲が盛り上がる。

鮪「だから戻っておいでよ僕だけの桜の花よ～♪」

Aの目からは大粒の涙が流れ落ちていた。

曲が終わり、ちいさな拍手の音が聞こえてくる。

鮪「俺、Aの事ずっと好きやった…」

「・・・///」

鮪「Aが好きになった人みたいな奴やないけど、誰よりもAの事知ってて大切にできるって自信は誰にも負けへんと思う。」