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アニside
みんなが絶望する。
みんなが泣く。
みんなが死ぬ。
もう、私たちは終わった。ガスがないんじゃ壁を登るなんて出来ない。
いま私たちはガスをほぼほぼ使いきり、ガスの補給を出来ず撤退命令が出ても、
壁を登れずに絶望している。
そう言えば、Aさんを見ていない。死んだのだろうか？
あの人には生きててほしかったな……
Aさんが帰ってきた。なぜか顔は無表情で目は泣いたのか少し腫れており、
ガスも見事に使いきりそうだった。
アニ「どうしたんですか？」
そう訪ねてみる。すると意外な答えが帰ってきた。
A『…………ユウキが、……死んだかもしれ……ない。いや、もう死んだと思う。』
アニ「……え？」
あの人が、まさか？
頭脳に優れ、運動能力にも優れるユウキさんが？
アニ「……ごめん……なさい…」
A『どうしてアニちゃんが謝るの？私が……悪いのに…』
Aside
アニちゃんに事情を聞くと撤退命令が出たが、ガス補給部隊が私へのガス補給任務を放棄したため
ガスがなく、壁を登れないらしい。
実を言うと私もない。
さっきユウキを助けようとしたとき焦ってガスを気にせず全速力で飛ばしたからだ。
みんなは絶望に包まれる。
いつもの私なら一人で戦っていたかもしれない。
でも今は違う。
自分の中にぽっかりと穴が空いた感じだ。もうそれを何かで埋めることは出来ない。
アルミン君はさっきからうずくまり泣いている。エレン君はいない。
エレン君は死んでしまったのか。
いまのアルミン君を見る限りそう思える。
そうかそうか死んでしまったのか。
リヴァイ兵長が突然頭の中に現れる……。
会いたいなぁとなぜか思う。
そんなことを思っているとミカサちゃんが後衛の任務を済ませ、
こちらにきた。
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作者名：星空燈佳 | 作成日時：2016年3月12日 22時
