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〜49〜 ページ24
目を閉じた瞬間、血が自分の制服につく
恐る恐る目を開けると巨人2体は倒れており、もう蒸発し始めていた
顔をあげるとそこには久しぶりにみたユウキの顔があった。
でもちょっと怒っているようで……顔は無表情に近い
ユウキ「ほら、早く立て」
A『ユウキ、なんで怒ってるの…？』
ユウキ「怒ってないよ……別に」
A『怒ってるよ……なんですぐ怒るの』
あ、しまった。またむきになって違うことを言ってしまった
すると突然、ユウキがいつもなら出さない大きな声をあげた
ユウキ「お前があんな危ないことするからだろ！こんな状況で部屋に入るとか
おかしいだろ！もし俺が来なかったらAは死んでたんだぞ！？
もう死ぬほど心配したからあんなことすんなよ！！」
あ……心配……………してくれてたんだ。
A『ご、ごめん…なさい』
ユウキ「わかったから、早く行くぞ」
A『でも……クローゼットに…子供が』
ユウキがそれを聞くとゆっくりクローゼットを開けた
すると案の定、小さい子供が息を殺してクローゼットの中に入っていた
どうやら出ていこうにも巨人がいないか心配だったり私たちが派手なケンカをしていたので
出られなかったらしい
ユウキ「もう……大丈夫だからな。お姉さんが巨人のいないところに連れていってくれる
らしい。友達もいるからそこにはきっとお前の友達もいるから安心して。
怖がらせてごめんな」
A『ユウキ、私が連れていっていいの？』
ユウキ「頼んだ。俺は班に戻る」
民家を出て屋根の上に登る。男の子は私がおんぶして壁を一旦、登って誰かに
預けてもらおうと思う
A『じゃあ、また後で』
そう言って行こうとするとユウキに呼び止められる
ユウキ「A、……この任務が終わったら話があるんだけど時間作れる？」
A『あるよ……私も言わないといけないことがあるから……じゃあ後でね』
まだお互い謝っていないからどこか会話がぎこちない
でも、もうそんな気持ち悪さも感じないだろう。
今日、謝ればいいのだから。
でも、
人間の命は
いつまでも続く訳じゃない
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作者名：星空燈佳 | 作成日時：2016年3月12日 22時
