エピローグ ページ22
次の日。
登校するとクラスメイトたちに囲まれて、良かったね、等々と声をかけられ困惑していれば。
少し離れたところで、宮君と角名君が笑っているのが見えて、理解する。
あの後、宮君には宣言通り購買のプリンを奢り。
角名君には改めてしっかりお礼を言って、お断りもいれた。
彼は、
「良かったね、仲直りできて。」
と微笑んだ後に、
役得だったし、傷心中に口説けるかと思ったけど全然響いてないし。
諦めもついたよ、お幸せに。
なんて祝福してくれた。
色羽に至っては、
「侑君、今度Aを放っとったらむっちゃ可愛え恰好させて合コン連れてくからね」
と侑に喧嘩を売っていたけど。
合コンも可愛え恰好も勘弁してください。
柄じゃない。
ちなみに、言われた本人は物凄く青ざめていたので若干面白かった。
『あ、忘れてた。』
そんな風に昨日のことを思い返している途中、ふと思い出して呟く。
クラスメイトに仲直りしたことを言いふらしたであろう二人は、私の言葉を聞いて首を傾げた。
『まだドッキリ終わったこと放送してない』
と言うと、納得したように頷かれたものの。
わざわざ放送で伝えなくても、噂で充分じゃない、と角名君に言われて、静かに笑う。
『でも、放送すれば牽制になるでしょ』
「……うわ、うわ待ってそれ、まさか」
『大正解花丸ぴっぴ』
「わざわざ全校生徒巻き込んだの、それが理由…」
「橘さんも大概やな」
それくらいしないと、侑に媚びる女の子が減らないから仕方ない。
顔を引きつらせる二人に笑みを向けると、呆れたように苦笑された。
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サラミ - 初コメ失礼します。もう設定から面白くて、どんどん読んでしまいました!!更新楽しみにしています。主様のペースで無理しないように頑張ってください!!!上から目線ですみません。 (2022年11月7日 21時) (レス) @page18 id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音琥 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/
作成日時:2022年11月2日 18時