Episode.29 ページ6
後日。
俺はジェームズに(強制的に)連れられて、ハーツラビュル寮を訪れていた。
なんでだ。面倒臭い。
やはり決闘をすることになったみたいだ。
面倒ごとは嫌だといったのに。
ジェームズめ、今度なにか奢らせてやる。変なことに巻き込みやがって。
『………傍観してるか。』
なにがあっても傍観していたい。
俺の予感はよくあたる。絶対になにかが起こるのはわかっている故に、ここに自分がいることに酷く嫌悪感を抱いた。
…ジェームズほんとお前覚えてろよ。
つーかまず話を聞け。俺の態度を見ろ。「決闘見に行かないか？行きたいよな！！」じゃねぇんだよ。
寮を出る前に、フロイドが「構って欲しい」と引き留めてきたから、帰ったらすぐ甘やかそう。
むしろそっちに居たかったよ。
そんなことを考えながら、俺達は野次馬の中に紛れ込んだ。
＿＿＿ハーツラビュル寮 バラの迷路＿＿＿＿
「これよりハーツラビュル寮の寮長の座をかけた決闘を行います。
挑戦者は エース・トラッポラ。そしてデュース・スペード。
＿＿＿挑戦を受けるのは現寮長であるリドル・ローズハート。」
学園長の声が響く。
掟により、リドルがユニーク魔法を解いた。
寮生達の媚びるような掛け声も響いた。
どうせ、…本心ではないだろうが。
まぁ、彼らも挑戦者が勝つなんて微塵も思っていないのだろう。
無論、俺も例外ではない。
「私が投げたこの手鏡が地面に落ちて割れるのが始まりです。では＿＿＿＿＿レディ、ファイッ!!」
ガシャンッと音を立てて割れる手鏡。
それと同時に、何時も通り凛とした声が響いた。
「
「「うわああああああ！！」」
開始数秒………それはきっと三秒ほどだっただろう。
彼らには再び首輪が付いていて、魔法は使えなくなっていた。
やはりか。
ここまでは、想定内である。
然し＿＿.......彼らは食い下がった。
”確かに、ルールは守るべきだ。でも、無茶苦茶なルールを押し付けるのは横暴だ”
”そんなの、間違ってる”
リドルは彼らを否定し続ける。
やりとりが何度か続いた後、エースがリドルを殴った。
驚き、リドルを心配する声。
エースはそんなものは全部無視して更に言葉を続けた。
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音琥(プロフ) - はとむぎさん» ..御指摘、ありがとうございます。別作品の執筆に集中していて、この作品を見返したりもしないので 気付きませんでした..。 (2020年11月16日 5時) (
レス) id: 8bbe1295c7 (このIDを非表示/違反報告)
はとむぎ - Episode.42なんですが「ねぎらい」ではなく「まかない」では無いでしょうか？間違ってたらすみません<(_ _)> (2020年11月15日 23時) (レス) id: 3d5153ec2c (このIDを非表示/違反報告)
音琥(プロフ) - 水性lemon色彩さん» リクエストありがとうございます。書き次第更新しますね。...遅くなってしまったらすみません........。 (2020年7月6日 5時) (レス) id: 521022073c (このIDを非表示/違反報告)
水性lemon色彩(プロフ) - 恐れられているシャチ先輩が実は慕われてるというところが好きです！面白かったです。リクエストなのですが、ヴィルさんとシャチ先輩の絡みの話を見たいです。密かにルークさんからなんと呼ばれてるのか気になるのでそこもできたらお願いしたいです。 (2020年7月5日 18時) (レス) id: 0777cc0744 (このIDを非表示/違反報告)
音琥(プロフ) - ぐみさん» コメントありがとうございます。可愛いと思って頂けて良かったです....。 (2020年7月5日 6時) (レス) id: 521022073c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音琥
| 作成日時：2020年7月3日 15時
