【ツイステ】オクタヴィネル寮のシャチ先輩 part2【男主】

Episode.48 ページ45

俺も慌ててフロイドの後を追う。




行く先は、ジェイドの部屋。
ついたジェイドの部屋では、人魚に戻ってしまっているジェイドが苦しそうにしていた。
鰓呼吸が出来ず酸素が取り込めないのだろう。


フロイドはジェイドに泣きついている。
急いでジェイドを抱き上げ、モストロ・ラウンジの水槽に向かった。





『………ジェイド、もう少し耐えてくれ。』




フロイドがジェイドの名前を呼びながらついてくる。




＿＿＿モストロ・ラウンジ＿＿＿＿



水槽に彼を入れてしばらく、苦しそうにしていたジェイドがありがとうございます、と言った。
気にすんな、と水面から顔を出しているジェイドの頭を撫でる。

フロイドは苦しそうにしているジェイドを初めて見たらしく、一緒に水槽に飛び込んで抱きしめている。




『………………。』





少し頬を赤くするジェイド。
フロイドに心配をかけてしまった手前、恥ずかしいからという理由だけで逃げる訳にはいかないと思っているらしい。

困りましたねぇ、と小さく彼が言ったのが聞こえた。





『………………それで？』





ジェイドは、いつになったらフロイドに好きだっていうつもりなの？
と俺は態と言った。

後ろから着いて来ていたアズールと、ジェイドは目を見開いて俺を見ている。
だってこれ、もうバラした方が話さざるを得なくて解決するだろ。
フロイドはえ？？？と抱き着いている彼の顔を見ている。





「…………A先輩？？？？？」





少し経った後、ポーカーフェイスをようやく保っているというようなジェイドにそんな反応をされた。


俺はそれを無視し、じゃ、頑張れ。とアズールを抱き上げて部屋を出る。
訳が判らないという顔をしているアズールに、状況を説明した。





『……………で、多分両想いなのに拗らせそうになってたから強引にいったって訳』





苦しい思いをしたジェイドには申し訳ないが、いい機会だと思ったのだ。

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