【ツイステ】オクタヴィネル寮のシャチ先輩 part2【男主】

Episode.43_2 ページ35

そろそろ傍観も飽きた、と近づいていく。
ちょうど、フロイドが説明をしているようだ。





「オレのユニーク魔法、≪巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)≫は……
　 お前らの魔法が失敗するように、横から邪魔できちゃう魔法なんだー。面白いでしょ。」




言い終わる頃には、双子の後ろについた。





「ちっとも面白くねぇ！そんなの、反則技なんだゾ！……って、ふな”っ！？」





俺の姿を認識し、三馬鹿と監督生とジャック君は驚いて目を見開いている。
そんなに驚かなくても。
硬直しちゃってんじゃん。

…つーか俺もオクタヴィネル寮なんだから人魚なのは当たり前だろうに。
ああ、サイズに驚いてんのかな？





『俺、シャチの人魚だからちょっと大きいけど気にしないで。』





ニヒルな笑みを浮かべて見せると、監督生たちは顔を引きつらせた。
「どこがちょっとだよ……」とかいう声も聞こえてきたが、無視。

それよりも、早く逃げなくていいの？
ニヤ、口角を上げる。





『俺、お前らのことストレス発散道具にしちゃうかも。』





そういったら、全員顔を青くして逃げて行ってしまった。
腑抜けだな。
言葉一つで逃げるなんて。

……と考えていると、双子に抱き着かれた。
小さく笑って抱き締め返す。
人間の時より、差が大きいな。と思いながら彼らを包み込むと、二人は居心地良さそうに顔を綻ばせた。



ちょっと可愛すぎて俺どうにかなりそう。


………その後、しばらく(また)戯れてから俺達は寮に戻った。

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