Episode.33_2 ページ14
『…………………あの人、』
そこでふと、レオナ先輩のことを思い出す。
関りはないが、彼は二年留年しているから留年仲間で顔は覚えている。
プライド高そうだよな。そして第二王子。
絶対なにかあるわ。うん。
…………詰んだ？？？
えー………俺面倒ごとは嫌いなんだけど。
でも、マジフトある限り絶対何か起こるよな…だる。
という感じでつらつらとマジフトで起こるであろう面倒ごとについて考えていたら、いつの間にか授業が終わっていてハクに頭を叩かれた。
＿＿＿中庭＿＿＿＿
そして時間経過、俺はなぜか双子と中庭に居た。
とはいっても、廊下で絡まれて一緒に来ただけなのだが。
まぁ一緒に居れて嬉しいは嬉しいので、文句はない。
双子も嬉しそうに話している。
可愛いな。
…と、フロイドが変な方向を見ている。視線をそちらに向けると、そこにはリドルと問題児集団がいた。
うわ。
「あ〜〜〜〜〜。金魚ちゃんだ〜〜〜！」
駆け寄っていくフロイド。
俺とジェイドは後ろから歩いてついていく。
「おや、ハーツラビュル寮のみなさんお揃いで。もしや、マジカルシフト大会に向けての敵情視察ですか？」
ニコリ、ジェイドが笑みを浮かべて問いかける。
「スパイ行為を見逃す訳にはいきませんねぇ。」と続けたジェイド。
俺はとっても嫌な予感がしている。
なぜか？勿論監督生が居るからだ。
『………………。』
俺は傍観することにした。
下手に口を出して絡まれるのは面倒だ。
ジェイドが理由を問おうとすると、彼らは逃げ出す。
あーあ、双子の前から逃げようとするなんて。
去る者は全力で追う精神の彼らにとっては鬼ごっこ始まりの合図なのに。
然し、俺は鬼ごっこより双子とゆっくり過ごしたい。
少し追いかけたところで、フロイドを抱き上げてそれよりもゆっくりしようよ。と笑みを向ける。
フロイドは頷いて、「いいよぉ」と嬉しそうに首に腕を回してきた。
「おっと、…そろそろラウンジの開店準備の時間です。」
ジェイドが、終わってからアズールの部屋に行きましょう。と微笑む。
「嗚呼/は〜い。」と同時に返事をし、俺はフロイドを抱えたまま鏡舎に向かう。
俺が軽々とフロイドを抱き上げ、歩いているのを足を止めてみていた問題児集団が”マジでヤバい奴”として俺を認識し直したことは勿論知らない。
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音琥(プロフ) - はとむぎさん» ..御指摘、ありがとうございます。別作品の執筆に集中していて、この作品を見返したりもしないので 気付きませんでした..。 (2020年11月16日 5時) (
レス) id: 8bbe1295c7 (このIDを非表示/違反報告)
はとむぎ - Episode.42なんですが「ねぎらい」ではなく「まかない」では無いでしょうか？間違ってたらすみません<(_ _)> (2020年11月15日 23時) (レス) id: 3d5153ec2c (このIDを非表示/違反報告)
音琥(プロフ) - 水性lemon色彩さん» リクエストありがとうございます。書き次第更新しますね。...遅くなってしまったらすみません........。 (2020年7月6日 5時) (レス) id: 521022073c (このIDを非表示/違反報告)
水性lemon色彩(プロフ) - 恐れられているシャチ先輩が実は慕われてるというところが好きです！面白かったです。リクエストなのですが、ヴィルさんとシャチ先輩の絡みの話を見たいです。密かにルークさんからなんと呼ばれてるのか気になるのでそこもできたらお願いしたいです。 (2020年7月5日 18時) (レス) id: 0777cc0744 (このIDを非表示/違反報告)
音琥(プロフ) - ぐみさん» コメントありがとうございます。可愛いと思って頂けて良かったです....。 (2020年7月5日 6時) (レス) id: 521022073c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音琥
| 作成日時：2020年7月3日 15時
