【あんスタ】鳴上くんのお兄さん

第１７話 ページ21

第二戦。





『皇帝陛下』の登場だ。
凛月は・・・勝つまではいかなくても、引き分けにはするだろうか。
うん。
”約束だけは死んでも守る” 前に、どこかで聞いたな。





『お願い・・・』





『knights』を存続させて欲しい。
嵐の場所を奪いたくない。

やっていることと考えていることが真逆だけど。
祈るように、舞台に立った二人を見詰めた。
レオくんは、口角を上げたままステージを眺めている。
もう、認めてくれたんだろうな。今の『knights』を。すべてとは言わないけど。





『ねぇ、レオくん』





レオ「んー・・・？なんだ？」





『・・・なんでもない』





言いたくなってしまった。

”戻ってきて欲しい”と。 ”レオくんが必要だ”と。
それを云うのは、僕の役目ではないのに。
我に返って、出かかった言葉を止める。




第二戦の結果。
引き分け、だった。





『君に賭けるよ＿＿司くん』






『knights』の存続、尚且つレオくんを連れ戻して欲しい。
・・・なんて、正式メンバーでもないのに考えるのは変だろうか。


『ナイトキラーズ』他の三人が、無言で頭を撫でてくれた。
優しいなぁ、本当に。
僕には、何もできなかったけどねぇ・・・？
せめて、この”内乱”の。 後片付けはさせて貰う。

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