【あんスタ】奏汰くんのお兄さん【深海奏汰】

第９話 ページ15

無事に『Trickstar』は集まれたようだ。




今日は『DDD』当日。
ぼくは珍しく一人で立っていた。
そして、今行われているのは決勝戦。
わたるは、『Trickstar』の勝ちを確信しているのか嬉しそうにダンスをしている。
わたるってこんなにわかりやすかったっけ()

まぁ、『Trickstar』は『奇人』のぼくとれいが練習を見たし、仕上げてある。
わたるはそれを知っているからこそ、楽しそうに笑みを浮かべるのだ。




『『こうてい』さんもうれしそうだな〜・・・』




彼も、悪役から荷を下ろせることで嬉しそうなすがすがしそうな顔をしている。
彼は、一番『人間らしい』人だ。嫉妬し、粛清し、また羨ましくなって。
感情に素直だ。
『こうてい』さんを育てた環境が良かったのか悪かったのか、そういう人間に育った。

ぼくは別に『こうてい』さんは嫌いじゃない。
なっちゃんはすごく嫌っているようだが、他のみんなも恨んでいるほどではないだろう。




『きらぼしたちは、『かくめい』をなしとげる・・・』




これから、新しい学院生活が始まる。
『Trickstar』は、てんこうせいさんは、どんな学院を創るのだろう。
もしまた、悪役をしなければならない人が現れるような学院になるならぼくが壊してあげよう。


権力こそないが人気でいえば遥か上のアイドルだ。




『・・・ぼくたちみたいなひとが、『にどと』あらわれないといいな。』

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