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「先ず、大雑把に結論だけ言えば。」
映画の撮影をしていた。
というのが理由のすべてである。
目を見開いた零。理解したのだろう、失踪したと思われるような状況で撮られた映画が普通なもののわけがないと。
その通りである。
俺は、ハリウッド地区にいた。
「俺に目を付けた監督がさ、友も、住む場所も、全てを捨ててこっちに来る勇気があるかって言ったんだ。」
たかが半年。されど半年。
失踪と言われていたのは、何も言わずにハリウッドに飛んで、撮影場所で寝泊まりしてたからなんだよ。
秘匿されるのも当然のこと。
一週間後にわかるってのは、その映画の宣伝が始まるのがその時期って話。
まあ、その…なんていうか。
元々アイドルとして世界にいたのが、俳優に方向転換したという感じだな。
「勿論、端役じゃなくて主演。」
この半年監督にキレられまくって、映画作ってきた。
そう言えば、零は本当に嬉しそうに祝福してくれた。
手が届かない存在になってしまったとでも言いそうな、切なさを孕んでもいたけど。
そっとその手を取って、握る。
「届く。ちゃんと、届くよ。」
お前が、世界中の誰よりも俺の近くに居る。
微笑んで抱き締めれば、そっと背に腕が回される。
あと一週間は、隠してもらわないと困るけどな。
そう言えば、それは当然だと頷きながらも、零はまだ実感がないようだった。
俺も正直、がむしゃらに撮っていたから、公開が始まるまではなんとも言えないけど。
「……寝るか。」
そろそろ良い時間だろう、と、棺桶の中で話していたら体感一時間くらい経ってしまっていることを考えてそう告げる。
同調するように頷いた零を強く搔き抱いて、そっと目を閉じた。
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ヨルノウミ(プロフ) - 初めまして､ヨルノウミです｡五奇人の盟友。ｽｺﾞｰｸ面白かったです✨続きが読みたいです❗ (11月19日 18時) (
レス) id: 4f52f8d1d4 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃猫(プロフ) - 音琥さん» ありがとうございます。急にいってしまってごめんなさい。これからも作品楽しみにしています (2022年5月9日 0時) (レス) id: 84f0a46658 (このIDを非表示/違反報告)
音琥(プロフ) - 瑠璃猫さん» コメントありがとうございます。 ですが 、今の所 他作者様とのコラボは考えていないので、申し訳ございません。 (2022年5月9日 0時) (レス) id: 7a4629e98d (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃猫(プロフ) - 初めまして。瑠璃猫と申します。合作しませんか？ (2022年5月8日 23時) (レス) id: 84f0a46658 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 初めまして！リザと申します！お話しとても良かったです‼応援しています！ (2021年11月16日 9時) (レス) id: fc7096c073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音琥
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jjijwihief/
作成日時：2021年11月15日 16時
