理不尽な昔話は知っている

ルール説明 ページ1

「な、なにここ！！」


私たちが扉を開けると、扉の中に吸い込まれて今まで見たことないような世界にいた。


ここはどこだろう。


さっきの、移動でここに来たのかな？



そして、私たちの目の前に机と手紙が置いてあることに気づく。


「ねぇ、ここに何か置いてあるよ！」


私がそう言うと、みんなは、机を囲った。


「なぁ、この手紙、開いてみようぜ。」


若武がそう言い、みんなが賛同したの。


もちろん、私もだよ？

だって、もしかしたら、この場所のヒントを得られるかもしれないじゃん！


「ねぇ、この手紙誰が開く？？」


私がそう問うと、若武が声を上げ、


「ここはリーダーの俺に決まってる！」


そう言って、手紙を開封するのは若武に決まったんだ。


「よし、開けるぞ。」


そう言って、若武が手紙の封を開ける。


その手紙には、今まで見たことない字体の文字がずらりと並んでいたんだ。


国語のエキスパートである私が語学も担当。
でも、初めて見る文字で解読不能…。


何が書かれているのかわからない！


みんなが、少しずつイライラし出してきていて、チーム全体に不穏な空気が流れ出す。


なんとかしなくちゃ！と思ったものの、何もできず…


ただその場に突っ立っていると、どこかからアナウンスが聞こえてきたんだ。


「やぁみなさん、ご機嫌よう！」


話してる人は、陽気で垢抜けたような声をしている。


「僕はここの世界の神様！僕の世界へようこそ！」


ぼ、僕の世界…？


私は、頭にはてなを浮かべる


若武は、面白くなってきたじゃん！と言ったような表情を浮かべ、上杉君は苛つき、黒木君はなんとも言えない表情で、小塚君は不安そうで、翼は、黒木君と同じ感じ、忍は、…私と一緒かな？


ただ、この人の話を聞くことでしか、ここの情報を知ることができなかったので、私たちは手紙を開きながら、話を聞くことにしたの。


「現実味がないと思うけど、ここは童話の世界！その手紙にも書いてあると思うけど、合計8つの童話の世界に入って、そのお話を完結してほしいんだ！」


あ、手紙にはそう書いてあったのね。納得！


「配役は、こちらで決めさせてもらうよ！お話はある程度のストーリーと、結末さえ、同じなら何をしてもOK！」


「これから、シンデレラの世界に行ってもらうから楽しんでね〜！」


そのアナウンスが終わった途端、私たちは再び何かに吸い込まれた。

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