55話 ページ6
その日、スリザリンは午後の授業が無かったため、Aとパンジーは図書館で魔法使いのチェスをして遊んだ。
｢あーもう全然ダメ。あなたチェスが強いのね…。｣
『小さい頃からチェスだけは誰にも負けなかったのよ？まあでもこの学校には私が1勝も出来なかった人がいるんだけど…』
｢へぇ＿＿＿誰なの？｣
『うーん……。えーそれはね、パンジー』
パンジーにどうやって伝えたものかと迷っていると隣のハッフルパフ生の会話が耳に入った。
[ずっと泣いてたの…それで気まずくて出てきちゃった]
[あの女子トイレ…？じゃあ近づかない方がいいかもね。]
最初は何の話か分からなかった。でも直ぐにピンと来た。ハーマイオニーのことだ。大方あれからずっと女子トイレで泣いているのだろう。
｢誰のことかしらね。そういえばさっきの｢魔法薬学｣いつもの出しゃばり女がいなかったわよね？あいつだとしたらいい気味だわ、からかいに行ってやろうかしら｣
『わざわざ私たちがマグル生まれのために行ってやる必要なんかないわ。どうしても行きたいって言うのなら＿＿＿私にチェスで勝ったらついて行ってあげる。』
｢無理難題すぎてやる気も起きないわ……。｣
それから何戦かしたが、結局パンジーがAに勝つことは無かった。
夕刻になり、ハロウィーンのご馳走を食べるため二人は大広間に向かった。大広間は凄かった。
千匹ものコウモリが壁や天井で羽をばたつかせ、もう千匹が低く垂れ込めた黒雲のようにテーブルのすぐ上まで急降下して、くり抜いたかぼちゃの中のろうそくの炎をチラつかせた。
新学期の始まりのときと同じように、金色の皿に乗ったごちそうが突然現れた。
生徒たちが各々ご馳走をさらに運んでいる時だった。クィレル先生が息を切らせて駆け込んできた。ターバンは歪み、顔は恐怖で引きつっている。みんなが見つめる中を、ダンブルドア校長の席までたどり着いたクィレル先生は、テーブルに倒れ込んで、あえぎあえぎ言った。
｢トロールが……地下室に……お知らせしなくてはと思って｣
クィレル先生はその場でばったりと気を失ってしまった。
大混乱になった。ダンブルドアが杖の先から紫色の爆竹を何度が爆発させて、やっと静かにさせた。
｢監督生よ。すぐさま自分の寮の生徒を引率して寮に帰るように｣
スリザリンの監督生について、A達は一目散に寮に走っていった。
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みゆ - 頑張ってください！続き気になります！！！ (2020年6月11日 11時) (
レス) id: 31b71960cb (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます(*^o^*)最高だなんてもったいないお言葉ありがとうございます！！すごく励みになります！期待に添えられるよう精一杯頑張りますね！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - ぱあたんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです！すごく励みになります！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 最高です！更新楽しみにしています！！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: a71b17eda1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とても面白かったです。これからも応援していますね！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン太郎 | 作成日時：2020年5月21日 15時
