90話 ページ41
｢ダンブルドア先生は十分前にお出かけになりました｣
マクゴナガル先生が冷たく言った。
｢魔法省から緊急のふくろう便が来て、直ぐにロンドンに飛び発たれました。｣
｢先生がいらっしゃらない？この肝心な時に？｣
｢ポッター、魔法省の件よりあなたの要件の方が重要だと言うんですか？｣
｢実は……｣ハリーが口を開きかけた。
『【賢者の石】の件なんです。私たちの考えでは、誰かが【石】を盗もうとしています。どうしてもダンブルドア先生にお話しなくてはならないのです。』
｢どうしてそれを……？｣
マクゴナガル先生は驚きと疑いの入り交じった目を4人に向け、しばらくして、やっと口を開いた。
｢ダンブルドア先生は、明日お帰りになります。あなた達がどうしてあの【石】のことを知ったのか分かりませんが、安心なさい。磐石の守りですから、誰も盗むことはできません。
4人とも外に行きなさい。せっかくの良い天気ですよ｣
4人とも外には出なかった。
｢今夜だ｣
マクゴナガル先生が声の届かないところまで言ってしまうのを待って、ハリーが言った。
｢スネイプが仕掛け扉を破るなら今夜だ。必要なことは全部分かったし、ダンブルドアも追い払った。スネイプが手紙を送ったんだ。ダンブルドア先生が顔を出したら、きっと魔法省じゃキョトンとするに違いない｣
『でも私たちに何ができるって……あ…』
Aは思わず声を上げた。ハリーとロンの後ろにスネイプが立っている。
｢やあ、諸君｣
スネイプはやけに愛想良く挨拶をした。4人はスネイプをじっと見つめた。
｢スリザリン生とグリフィンドール生が仲良くしているとは非常に素晴らしい。しかし、こんな日には屋内にいるものでは無い｣
スネイプは取ってつけたような歪んだ微笑みを浮かべた。
｢僕たちは……｣
｢もっと慎重に願いたいものですな。こんなふうにうろうろしているところを人が見たら、なにか企んでいるように見えますぞ。グリフィンドールとしては、これ以上減点させる余裕はないはずだろう？｣
4人が外に出ようとすると、スネイプが呼び止めた。
｢ポッター、警告しておく。これ以上夜中にうろついているのを見かけたら、我輩が自ら君を退校処分にするぞ。さあもう行きたまえ｣
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みゆ - 頑張ってください！続き気になります！！！ (2020年6月11日 11時) (
レス) id: 31b71960cb (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - きょうさん» コメントありがとうございます(*^o^*)最高だなんてもったいないお言葉ありがとうございます！！すごく励みになります！期待に添えられるよう精一杯頑張りますね！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
パン太郎(プロフ) - ぱあたんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです！すごく励みになります！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: 9960d7b482 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 最高です！更新楽しみにしています！！ (2020年5月28日 9時) (レス) id: a71b17eda1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱあたん(プロフ) - とても面白かったです。これからも応援していますね！ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5f3f43ce15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パン太郎 | 作成日時：2020年5月21日 15時
